インビザラインとは?マウスピース矯正の基礎知識を徹底紹介!

インビザラインとは アイキャッチ




しっかりとマウスピースがはめられないとインビザライン治療を行う事も出来ないから、心配な場合は一度歯医者さんに相談したほうが良いかも!歯並びを治す矯正治療を行うにあたり、治療中の見た目はやっぱり気になりますよね…!

「綺麗な歯並びは憧れるけれど、ワイヤーで矯正するのはちょっと…」
「矯正したいけど、物を食べるときにワイヤーが邪魔になりそうで嫌だなあ」

こんな理由で矯正治療を諦めてしまったという方も少なくないでしょう…。

そこで今回は、マウスピースを使った目立たない矯正治療、インビザラインについて、インビザラインとは?というところからそのメリットやデメリット、従来の矯正治療との違いなど、基礎知識をお教えします!

目立たずしっかりと矯正治療を行いたい方はこの記事を参考にしてみてください!

1.インビザラインとは?

インビザラインとは透明なマウスピースを用いた矯正治療装置のことで、薄い透明なマウスピースを用いることで目立たず、他人から気づかれにくいという特徴があり、現在では全世界で700万人以上の人が行っている人気の高い治療法です。

厚みは薄く、透明なマウスピースを自分で装着し矯正を行うため、好きなタイミングで矯正を行う事ができます。

マウスピースは「アライナー」と呼ばれており、「クリンチェック」という3Dシミュレーションソフトを使って、どのように歯が矯正されていくのかを確認しながら治療を始めることができます。

インビザラインは予測ができる

それでは、インビザラインにどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます!

2.インビザラインのメリット

メリットとしては以下のものがあります。

  • 目立たない
  • 自分で着脱可能
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 口内を傷つける可能性が低い

目立たない

透明なマウスピースを着用するので、他人に気づかれにくいというメリットがあります。

これまでの矯正治療の大きな問題点として、ワイヤーなどを装着することによって見た目の印象が大きく変わってしまうという部分があり、その点がネックとなって矯正治療を行えないという人が多くいました。

しかし、インビザラインであれば、目立たずに矯正治療を行えるので、見た目を気にせずに矯正を行う事ができます。

インビザラインと従来の矯正の見た目の違い

自分で着脱可能

インビザラインは自分で着脱が自由にできるため、歯磨きや食事の際だけ外すという事も可能です。

ワイヤーと違い意図せず外れてしまうという事も少なく、また歯磨きや食事、人と会話するとときなど、従来の矯正治療では気になる日常の生活が楽になったのもメリットの一つです。

制限なく食事を楽しめることや、きちんと歯磨きできるなど、好きな時に外して楽にできるのはうれしいですよね。

金属アレルギーの心配がない

マウスピース(アライナー)はプラスチックで作られているため、金属アレルギーの心配がありません。

今まで、矯正器具が金属であることが原因で矯正治療を行うことができなかった人や、口の中に金属を入れることに抵抗のある人でも矯正治療を行うことができます。

口内を傷つける可能性が低い

マウスピース(アライナー)が金属ではないというところに付随するメリットですが、金属によって口内を傷つけてしまう可能性が低くなっています。

プラスチックとはいえ、もちろん傷つく可能性もあるとは思いますが、ワイヤー製の物に比べて口内を傷つける可能性がぐんと低くなっているため、安全に矯正治療を行うことができます。

3.インビザラインのデメリット

インビザラインのデメリットには以下のようなものがあげられます。

  • 長時間着用する必要がある
  • 発音が若干しにくくなる
  • 治療に適さない症例がある

長時間着用する必要がある

インビザラインは1日に20時間以上は着用を推奨されており、長時間着用する必要があります。

マウスピースの効果を出すために毎日20時間の装着が推奨されていますが、自分で取り外しが可能な分、しっかりと自分で時間を管理する能力が必要になります。

装着時間を管理できなかった場合、治療の進捗が遅れ、最悪の場合、満足のいく結果が得られないという事もありますので注意してください。

発音が若干しにくくなる

個人差はありますが、インビザライン装着すると発音がしにくくなる可能性があります。

特に「さ行」と「た行」が発音しにくいという声もあります。

発音に関しては、個人差もありますし実際に装着してみないと自分ではどうなのかわからないと思いますが、興味があればこちらで詳しくご紹介していますので、読んでみてください。
「インビザラインは発音に影響する?マウスピース矯正時の滑舌や喋り方」

治療に適さない症例がある

インビザライン治療には、治療できない場合もあります。

下記に当てはまる場合は治療できない可能性がありますので、歯科医師と相談しましょう。

ちなみに、インビザラインのメリットとデメリットに関してはこちらの記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
「インビザライン矯正治療の6つのメリットと4つのデメリットとは」

また、デメリットとは少し違いますが、インビザラインで起こるトラブルについてまとめた記事がありますので、興味があればこちらも参考にしてみてください。
「インビザラインの良くあるトラブル15選と回避するための方法」

4.インビザラインと飲食

インビザラインは取り外しが自由にできるため、飲食する際には取り外して、今までと同じように飲食を行うことが可能です。

今までの矯正方法であるワイヤー矯正は、装置を常に装着した状態で飲食をしなければならなかったため、食べ物が装置に絡まったりするケースも多く、それがストレスに感じるという声も少なくありませんでした。

しかし、インビザラインは食事の際に都度取り外しを行うことで、何のストレスもなく自由に飲食を楽しむことができます。

ただし、注意点としてインビザラインを装着したままの飲食を行ってはいけません

理由としては下記のような事が起こる可能性があるからです。

インビザラインを装着したまま飲食をしてはいけない理由インビザラインが変形してしまうと、歯が思い通りに動かず、最悪の場合治療計画の変更によって矯正治療が延長になってしまう可能性があります。

またマウスピースが着色し、せっかくの目立ちにくいインビザラインが逆に目立ってしまったり、虫歯になってしまう可能性もあります。

そのため、インビザラインを装着したままの飲食は、原則禁止となっています。

インビザラインを装着したままの飲食についての詳しいことはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてみてください。
「インビザラインを装着したままの食事はNG!その理由とリスク」
「インビザライン中の飲み物はどうする?飲んでも良い物と悪い物」

5.インビザラインと歯磨き

インビザラインは自由に取り外しができるため、歯磨きも通常通りに行うことができますが、いつもより入念に歯磨きをする必要があります。

そもそも、インビザラインという矯正装置は薄い透明なマウスピースによって歯を覆いますが、歯を覆ってしまうと唾液の自浄・洗浄作用が薄くなってしまい、虫歯になるリスクが高くなってしまいます。

インビザラインによる虫歯リスクの上昇

つまり、通常よりも歯磨きを気を使う必要がある矯正方法ということになります。

具体的には、いつも歯磨きをする際に使う歯磨き粉だけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使った歯間清掃、そしてできればマウスウォッシュのような洗口液を使い、除菌も行っていきましょう。

念入りな歯磨き

インビザライン矯正中の歯磨きについては下記記事を参考にしてみてください。
「インビザライン中の歯磨きは入念に行う必要がある!その理由とは?」

6.インビザラインに失敗はある…?

結論から言うと、インビザラインにも失敗はあります。

インビザラインが失敗してしまうケースとしては主に、下記のようなものがあります。

インビザラインが失敗する5つの原因

このような原因があると、最悪の場合希望通りの歯列にならない場合があり、治療の延長などの考えられます。

その為、インビザラインは自己管理が非常に重要だということを覚えておいてください。

インビザラインの失敗に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてみてください。
「インビザラインには失敗がある!治療が失敗する5つの原因と対策」

7.従来の矯正治療との違い

従来からあるブラケットによる矯正治療とマウスピースによるインビザライン治療の違いを簡単にまとめてみました。

インビザライン ブラケット
治療期間 数ヶ月~2年程度(個人差あり) 数ヶ月~2年程度(個人差あり)
対象年齢 幅広い年代で使用可能 決まりはないが成長期の子供の方が効果は出やすい
取り外し 簡単に取り外しできます 装置の取り外しはできません
見た目 ほとんど見えません 見えますが気が付かない人も多いです
食事のしやすさ 食事の時は外しますので、食事は普通に食べられます 慣れれば普通に食べられる。
固いものを食べると外れることがあります
歯磨きのしやすさ 装置を外せますので、通常通り歯磨きができる 装置が付いたままなので歯磨きしにくい
痛み 軽い痛みあり 装置の調整後の数日間は痛みます(個人差あり)
治療可能な症状 適応できる症状は限られます。比較的何度の低い症状に適します。 最も幅広い症状に対応可能です。難度の高い症状に適しています。
確実性 患者さんの協力不足や様々な状況で治療が予定通りにいかないことがあります 現状では最も確実性の高い装置です。

ワイヤー製のブラケットの方が見た目も目立ち、いろいろなデメリットはありますが、効果も高く、確実性の高い矯正治療法になります。

値段はブラケットもマウスピースもさほど大差はないため、自分が今現在どのような状態であるか、矯正するためにどのくらい歯を移動するか、などでどのような方法が選べるかも変わってきます。

ちなにみ、下記記事ではインビザラインとワイヤーの比較をしていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
「インビザラインとワイヤーを比較!初心者でもわかる2つの違い」

8.インビザラインでの矯正が終わった後…

インビザラインでの矯正治療が終わっても、それで治療が終わりというわけではなく、その後に保定期間というものがあります。

保定期間とは、マウスピースによって動きやすくなっている歯を固定し、動きやすい状態が終わるまで固定する期間の事です。

保定期間に歯の保定を行わなければ、歯の後戻りという現象が起き、矯正前の歯列に戻ってしまう可能性があります。

歯の後戻りとは

その為、後戻りを防ぐためにも、保定装置「リテーナー」を長期間と装着する必要があります。

保定やリテーナーに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
「インビザライン治療後の「保定」を徹底解説!概要や期間、費用は?」
「インビザラインとリテーナーの違いとは?保定につかうリテーナー」

9.まとめ

今回の記事でご紹介した内容をまとめると下記のようになります。

  • インビザラインとはマウスピースを用いた矯正治療である
  • 従来の矯正治療(ブラケット)に比べ目立たず、見た目が変わりにくい
  • 効果はインビザラインよりも従来の矯正治療(ブラケット)の方が高い

インビザラインは手軽に矯正治療ができるのが売りですので、今まで矯正治療に踏み切れなかった人も、この機会にぜひ試してみてはいかがでしょうか?