生きていく上で水分補給は非常に重要です。
人間の身体の50~75%は水分でできていると言われており、水と睡眠さえしっかりしていれば、例え何も食べなくても2~3週間は生きていられると言われています。
その為、普段から水分補給は必要になります。
しかし、インビザライン中は飲み物に制限があり、飲んでも良い飲み物や、逆に飲んではいけない飲み物があります。
そこで、今回はインビザライン治療中の飲み物について、飲んでも良い飲み物・悪い飲み物や飲んではいけない理由など、インビザラインと飲み物に関してご紹介していきます。
常日頃から必要な水分補給だからこそ、この記事を参考にしてください!
Contents
1.インビザライン中に飲んでも良い飲み物
結論として飲んでも良い飲み物は「水」と「白湯」のみとなります。
インビザライン装着中は唾液の巡りが悪くなります。
唾液には殺菌作用や自浄作用、粘膜の保護など様々な効果があり、唾液の巡りが悪くなるとそれらの効果が無くなり、その結果、虫歯リスクが高くなってしまいます。
その為、インビザライン治療中に虫歯にならないためにも、水、もしくは白湯が良いと言われています。
ただ、白湯に関してはインビザラインの変形を招く可能性もありますので、できれば水を飲む方が良いでしょう。
それでは次に、飲んではいけない飲み物についてご紹介します。
2.インビザライン中に飲んではいけない飲み物
インビザライン中に飲んではいけない飲み物には、下記のようなものがあります。
飲み物の種類だけではなく、飲み物の温度にも気を付ける必要があります。
理由として、インビザラインはポリウレタンというプラスティック素材で作られているのですが、ポリウレタンは熱に弱いため、熱い飲み物を飲むと変形してしまう可能性があります。
変形してしまうと、治療計画に支障をきたす恐れがあり、最悪の場合、インビザラインを追加で発注する必要があるケースに発展してしまいます。
その為、特に冬場などはあたたかい飲み物が欲しくなるとは思いますが、インビザラインを外してから飲む、という事を徹底する必要があります。
しかし、どうしてこれらの飲み物を飲んではいけないのでしょうか?
3.水と白湯以外を飲んではいけない理由
水と白湯以外を飲んではいけない理由としては下記の3つがあげられます。
- マウスピースが着色してしまう
- 虫歯になってしまう
- 変形してしまう
それでは一つずつご紹介していきます。
マウスピースが着色してしまう
お茶や紅茶、コーヒー、ワインなどを飲むとマウスピースが着色してしまう可能性があります。
お茶や紅茶にはタンニン、コーヒーやワインにはポリフェノールが含まれていますが、これらの成分は歯に着色しやすくなっています。
その為、インビザラインを装着したまま飲むと、マウスピースに着色汚れが付着し、逆に目立ちやすくなってしまいます。
実際に装着したまま飲むとこのように汚れてしまいます。
引用元:南千住小児歯科矯正歯科
ちなみに、飲み物ではありませんが煙草も着色が強く、歯を黄ばませる働きがあるので、注意が必要ですよ!
虫歯になってしまう
スポーツドリンクや甘い飲み物を飲むと虫歯になってしまう可能性があります。
甘い飲み物には糖が、スポーツドリンクには酸が含まれており、これらの成分が歯に長時間付着してしまうと、虫歯になってしまうことがあります。
インビザライン装着中は唾液の巡りが悪くなってしまい、虫歯へのリスクが高くなってしまう点と、インビザラインと歯の間に酸や糖が入り込んでしまうという点が虫歯リスクを高める原因となっています。
甘い飲み物の中にはコーラなどの強炭酸のジュース、果汁100%のフルーツジュース、などが含まれており、最近では「いろはす」や「天然水」などから出ているヨーグリーナ、朝摘みオレンジ、いろはす ももなどの、フレーバーウォーターにも糖が含まれている為要注意です!
それ以外にも、ビールや発泡酒、酎ハイなどのアルコール類にも糖分が含まれている為、こちらも飲むのであればマウスピースを外してから飲むようにしましょう。
変形してしまう
2章でも少しご紹介しましたが、熱い飲み物を飲んでしまうと、口の中でマウスピースが変形してしまう可能性があります。
とはいえ、飲んでも問題ない飲み物の中には白湯が含まれているため、飲んでも問題ない温度としては50度くらいであれば大丈夫です。
インビザラインの変形に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてみてください。
「インビザラインが変形する原因と対策、予防するにはどうする?」
以上の3つが飲んではいけない理由になります。
4.ストローを使って飲むのはアリ?
結論から言うと、ストローを使ってお茶やコーヒー、ジュースなどを飲むのも、できれば控えた方が良いでしょう。
これは歯科医院によりますが、ストローについては2つの意見があります。
もちろん、ストローを使えば絶対に虫歯にならない、着色しないという保証はありません。
その為、ストローを使えば問題ないのかもしれませんが、できれば使用しない方が賢明かもしれません。
5.マウスピース交換直前であれば飲んでも大丈夫?
マウスピース交換直前であれば、お茶やコーヒーなどであれば飲んでも問題はありません。
お茶やコーヒーは着色面で影響があるため、飲むことによって着色はしてしまいますが、虫歯にはなりにくいでしょう。
その為、マウスピース交換によって着色汚れのないマウスピースを装着することができるので、これに関しては時期やタイミングなどもあるとは思うので、医師と相談しながらであれば問題ありません。
しかし、スポーツドリンクや甘い飲み物は虫歯リスクがあり、マウスピース交換直前だろうとあまり関係がありません。
したがって、次のマウスピースの交換が近い場合には、お茶やコーヒーであれば飲んでも大丈夫です。
6.インビザラインを装着したまま食事はできる?
飲み物の他にも食事の際に装着したままで良いのか気になる人もいると思うのですが、原則としてインビザラインをしたまま食事を行ってはいけません。
理由としては、飲み物と同じで下記の3つの理由があります。
- マウスピースが変形する
- 虫歯リスクがある
- 着色してしまう
インビザラインの大きなメリットとして、取り外しを行い自由に食事を楽しむことができるという点があります。
もしも着脱が面倒、という場合にはワイヤー矯正という方法もありますので、そちらを検討してみるのもありかもしれません。
インビザラインと食事に関しては別の記事がありますので、こちらも参考にしてみてください。
「インビザラインを装着したままの食事はNG!その理由とリスク」
7.まとめ
今回この記事をまとめると下記のようになります。
- インビザラインを装着したまま飲めるのは「水」か「白湯」
- お茶やジュースを飲むと着色、虫歯、マウスピースの変形リスクがある
- ストローを使って飲むこと、マウスピース交換直前で飲む事については医師と相談する
飲み物を飲むたびに毎回インビザラインを外すのは正直面倒くさいと思います。
しかし、虫歯や着色、インビザラインの変形を起こさないためにも、水や白湯を飲むか、きちんと毎回外してからジュースなどを飲むようにこころがけましょう。