ワイヤーが口から見えてしまい、人に気付かれるのが嫌だという理由で歯列矯正を諦めている方はたくさんいるでしょう。
そんな悩みを払拭するかのように、「気付かれにくい矯正」としてインビザラインが登場し、今では多くの人が歯列矯正を行っています。
しかし、インビザラインも気付かれにくいとはいえ、矯正装置である以上は人にバレるときもあります。
でも、実際どんな時にバレたのか、バレるケースを知っておきたいですよね…?
そこで今回は、インビザラインが気付かれるケースについて、インビザラインがバレるケースや、バレないようにするための対処法や、実際にバレてしまった人の声などもご紹介します。
これからインビザラインを行う人も、現在治療中の人も、この記事を参考に、バレない矯正を行ってください。
Contents
0.そもそもどうしてインビザラインはバレにくいのか
インビザラインがバレにくいのは、ワイヤーやブラケットと違い、透明なマウスピースで矯正を行うからです。
インビザラインには下記のような特徴があります。
中でも大きな特徴としてはやはり薄い透明なマウスピースなので、外から見ても気付かれにくいという部分です。
実際に装着前と装着後の画像を見ても、その違いはほとんどわかりませんよね。
いろいろな歯科医院のサイトを見ても、やはり「目立ちにくい」というメリットは大きく表示されており、一番のメリットになります。
もちろん他にもメリットはいくつかあるのですが、そちらに関しては他の記事でご紹介していますので参考にしてみてください。
「インビザライン矯正治療の6つのメリットと4つのデメリットとは」
このように目立ちにくい矯正装置であるインビザラインでも、バレるときがあります。
1.インビザラインがバレる6つのケース
インビザラインがバレるケースとして、下記の6つが考えられます。
- 前歯に付けたアタッチメントでバレるケース
- 矯正で使用するゴムが見えてしまいバレるケース
- アライナーを使用したままの飲食による変色でバレるケース
- アライナーが浮いてしまいバレるケース
- 他の人の前でアライナーを着脱してしまったケース
- 口元をジッと見られてバレるケース
それでは一つずつご紹介していきます。
前歯に付けたアタッチメントでバレるケース
前歯にアタッチメントを付けることによってインビザラインの存在に気付かれてしまうケースです。
そもそも、インビザライン治療で使用するアタッチメントは、歯に直接接着することで、アライナーと歯の接地面積を増やし、矯正をサポートする役割があります。
しかし、前歯にアタッチメントを装着してしまうと、その分アライナー側にアタッチメントを収納するくぼみができ、他の面と光の反射が違ってきます。
つまり、全体的に見ると不自然に光が反射している箇所が見えるので、アライナーを装着していることがバレてしまいます。
アタッチメント自体は歯科医師の中でも「治療のキモ」と呼ばれるくらい重要な働きがありますので、できれば装着した方が良いのですが、付けなくても治療を行うことができます。
アタッチメントを前歯に付けた場合の懸念点などを詳しく書いた記事がありますので、こちらも参考にしてみてください。
「インビザラインのアタッチメントを前歯につけると目立つ!」
矯正に使うゴムが見えてしまいバレるケース
インビザラインでは症例によって「顎間ゴム」というものを装着し矯正を行うことがありますが、このゴムが見えてしまうことによってバレるケースもあります。
ゴムを使うことによって、噛み合わせを調整したり、上下の歯の中心を合わせる効果があるのですが、ゴムを付ける場所や笑い方などによってゴムが見えてしまうと矯正していることが一目瞭然です。
顎間ゴムも、アタッチメントと同じように治療をサポートする重要な役割を担っていますが、見える位置でゴムかけを行ってしまった場合は、他の人も違和感を感じることが多いです。
インビザラインとゴムに関してはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてみてください。
「インビザラインに使うゴムの効果とは!顎間ゴムの効果・注意点」
アライナーを使用したままの飲食による変色によってバレるケース
インビザラインで使用するマウスピース「アライナー」を装着したまま飲食を行うと、アライナーが着色、変色を起こし、その結果バレてしまう事があります。
そもそも、アライナーを装着したままの飲食は下記のような理由でオススメされていません。
ただ、インビザラインは治療期間が長く、アライナーも何十枚も交換しながら矯正を続けていくため、外すのが面倒という声もあります。
その為、2週間で交換するとはいえ、アライナーを装着したまま、お菓子を食べたり、飲み物を飲んだりしてしまう人も少なくありません。
しかし、アライナーを装着したまま、例えばお茶やコーヒーを飲んでしまうとその色素がついてしまったり、飲食後に歯磨きをせずに再びアライナーを装着するなどで変色してしまうと、それが原因でバレることがあります。
インビザラインの飲食に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてみてください。
「インビザラインを装着したままの食事はNG!その理由とリスク」
「インビザライン中の飲み物はどうする?飲んでも良い物と悪い物」
アライナーが浮いてしまいバレるケース
マウスピースが正常にはまっておらず、歯から浮いている状態を見られてしまうと、矯正していることがバレるケースです。
浮いている、というのはこのような状態になります。
出展元:http://dental8.blog.fc2.com/
出展元:https://ameblo.jp/02ka20/entry-12300758667.html
確かにこの状態の口元を見れば、インビザラインを知らなくても、マウスピースをはめているなというのが分かってしまいますよね。
アライナーを装着して間もない時には浮いてしまっているという人も多いですが、しっかりと装着し続けて行けば、歯が移動してアライナーがきちんとはまっていきます。
しかし、アライナーを装着してしばらく経つのにいまだに浮いている…という人はもしかしたら再設計しなくてはならない可能性もあるので注意が必要です。
他の人の前でマウスピースを着脱してしまったケース
これは当たり前ですが、着脱されたマウスピースを見れば、インビザラインをしていることがバレてしまいます。
インビザラインを外すときは、食事中や歯磨き時などになるかと思いますが、人に見られないように着脱するならトイレなど、人目の少ない場所で着脱を行う方も多いです。
しかし、例えばトイレがないような場所では人前でこっそり着脱する必要があるかもしれません。
その時に見られてしまうとバレてしまいますね。
口元をジッと見られてバレるケース
これはなかなかないとは思いますが、口元をジッと見られたときに、マウスピースの違和感に気付き、矯正がバレることがあります。
いくらインビザラインとはいえ、口元をジッと見られてしまうと違和感には気付かれますし、アタッチメントを装着していれば尚更です。
このように、インビザラインがバレるケースはいくつかあります。
2.インビザラインをバレないようにするための対処法
インビザラインで矯正していることを他人に気付かれないようにするためには下記のような対処法があります。
- アタッチメントやゴムを装着しない
- 飲食の際は毎回アライナーを外す
- アライナー着脱に気を使う
一つずつご紹介していきます。
アタッチメントやゴムを装着しない
アタッチメントや顎間ゴムは治療にする際に「使った方が効果的に治療が進む」というだけで、使用しなくても治療を進めることはできます。
しかし、矯正のサポートとして必要であるアタッチメントやゴムを使用しなかった場合、治療に遅れが出たり、計画通りに進まない場合もあります。
絶対に他人に気付かれたくない!!という場合には、アタッチメントやゴムを使わない方法はありだとは思いますが、矯正をより効果的に行いたい場合には絶対に使った方が良いです。
ただ、各々の事情もあると思いますので、使用しない場合には担当の歯科医師にアタッチメントやゴムを使いたくない旨を伝え、使用しない方向で治療計画を立ててもらう必要があります。
飲食の際は毎回アライナーを外す
基本的なことではありますが、飲食の際は毎回アライナーを外しましょう。
きちんと外すことでアライナーの変色や破損だけではなく、治療をきちんと進めることにも繋がります。
しかし、毎回外すのは面倒だと思いますので、せめて飲食の際は必ず外し、飲み物に関して基本は水を飲む、もしくはストローなどを使い飲むなど、なるべくアライナーが飲食物に触れないようにしましょう。
アライナー着脱に気を使う
アライナー着脱の際にはなるべく人のいない場所を探す、事前に外しておく等で、着脱を人に見られないようにしましょう。
インビザラインは平均して1日20時間以上の装着が望ましいとされています。
つまり、1日20時間を守っておけばいつ外しても問題ありませんので、事前に外しておくことで他人にバレるのを回避できる可能性も高まります。
着脱にはコツがいるため、最初のうちは事前に外しておくような時間を取っておく方が怪しまれずに済むかもしれませんね。
以上が他の人にバレないための対策になります。
3.実際にインビザラインがバレた人の声
ここでは実際に、インビザラインが他の人にバレてしまったという人の声をまとめてみました。
アタッチメントによってバレた
旦那にだけ言って始めたインビザライン、1ヶ月半経った今日、ついに母にバレた^^笑 アタッチメントがポコっとしてるのを見て、なんか着いてるよ?て言ってきたww 次は誰が気付くかな〜っ(笑)
見えるところにアタッチメントがあると、目立ちにくいとはいえ、バレてしまうものですね…!
Twitterで検索すると、他にもアタッチメントで気付かれたというツイートがありました。
ゴムによってバレた
マウスピース矯正はバレないとは言ったものの、一回だけほぼバレたも同然なことがありました。それがこちらのゴムです。
この方の場合は、話の流れでインビザラインの話をしたときに、ゴムが見えていたようで、「ガムでも噛んでるのかと思った」と言われたそうで、口の中の違和感には気付かれていたようです。
ゴムに関してはやはり笑った際に見えてしまうことが多いようですね…!
このようにインビザラインがバレた人の声をまとめてみましたが、それをはるかに上回る量で、「気付かれなかった」「矯正していることを言ったら驚かれた」など、バレていなかったという感想の方が多かったです。
ですので、インビザラインはやはり「気付かれにくい」と言っても間違いではありませんね。
4.裏側矯正について
インビザラインが心配という人は裏側矯正についても検討してみてください。
裏側矯正とは歯の裏側にワイヤーなどを付けて矯正を行う方法で、「舌側矯正」「リンガル矯正」などとも呼ばれることがあります。
裏側矯正はインビザラインと違い、歯の動くスピードが速く、移動量も大きいというのが特徴としてあります。
また、歯の裏側に矯正装置を付けるために、バレにくいという特性はありますが、24時間装着しっぱなしなので口の中の違和感や発音、痛みなどの点でもデメリットはあります。
しかし、目立たない矯正と言えばインビザラインか裏側矯正のどちらかになると思いますので、こちらも検討してみてください。
5.まとめ
今回の記事でご紹介した事をまとめると下記のようになります。
- インビザラインは「気付かれにくい」が「バレる」ことがある
- アタッチメントや顎間ゴムなどで気付かれることが多い
- インビザラインで矯正していることを気付かれなかったという声も非常に多い
インビザラインの一番大きな特徴である「バレにくい」というところを求めて矯正を始める人も多いと思います。
ただ、アタッチメントや顎間ゴムを装着する場所によっては気付かれにくい特性はそのままにできるので、歯科医師と相談してなるべく気付かれないように矯正をすすめていきましょう!