歯列矯正を行う方法として大きく分けて「インビザライン」と「ワイヤー」の2種類がありますが、あなたに向いている方法はどっちだと思いますか?
「歯並びを治す」という同じ目的ではありますが、やり方が違うため、そのメリット・デメリットにも違いがあります。
「何が違うのかわからないと、どっちがいいかなんて決められないよ…」
「歯医者さんに詳しく聞いてみないと判断できないな…」
と考えている方も少なくないと思います。
そこで今回はインビザライン矯正とワイヤー矯正をいろいろな観点から比較し、さらにインビザライン矯正とワイヤー矯正のメリット・デメリットなどもご紹介します!
この記事を読んで、比較結果を参考にあなたに向いている矯正方法を選んでみてください!
Contents
1.インビザライン矯正とワイヤー矯正の比較
まずは、インビザライン矯正とワイヤー矯正を様々な観点から簡単に比較してみました!
インビザライン矯正 | ワイヤー矯正 | |
見た目 | 薄い透明にマウスピースのため、気付かれにくい | 矯正装置が見えてしまうため、気付かれやすい |
症例 | 状況によっては治療ができない | どんな症例でも治療可能 |
来院頻度 | 2~3ヶ月に1回、アライナーを受け取る | 毎月の確認が必要 |
診療時間 | アライナーの受け渡しがメインなので20分~30分前後 | 歯の移動の確認なども含めるため、1時間前後 |
治療期間 | 開始時にパソコンのシミュレーションをもとに判断できる | 治療終了までわからない |
費用 | 80万円~120万円 | 80万円~100万円 |
痛み | 痛みは少ない | 治療中に痛みは発生する |
装着感 | パソコンでシミュレーションを作成するので装着感は良好 | 医師が診療し作成するので装着感は医師によるが、器具によって口内炎ができることもある |
自由度 | 好きな時に取り外しができる | 装着すると取り外しはできない |
歯磨き | 取り外しができるので自由にブラッシングが可能 | 気を使ってブラッシングする必要がある |
口内の病気 | メンテナンスが自由にできるため、ほとんど病気はない | ブラッシングの仕方によっては病気にかかるリスクあり |
話しやすさ | 若干の発音障害があり | 裏側矯正に関しては、発音障害あり |
インビザライン矯正とワイヤー矯正の大きな違いは「見た目」と「取り外し」の部分です。
ただし、インビザライン矯正は症例によっては単体では歯列矯正ができない場合もあります。
その場合、インビザラインとワイヤーを併用して治療を行う方法があるのですが、それに関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
「インビザライン矯正とワイヤー矯正の併用による矯正治療について」
値段に関してはどのくらい歯を動かしたいのか・どの歯科医院で受けるのかによっても変わってきますが、費用の相場を比較しても、そこまで大きな差はありません。
2.インビザライン矯正のメリット・デメリット
まずはインビザライン矯正のメリットからご紹介していきます。
インビザライン矯正のメリット
インビザライン矯正のメリットには下記のようなものがあります。
インビザライン矯正は始める際にパソコンで3Dシミュレーションを作成し、歯の動きをきちんと説明してもらえるため、ワイヤー矯正と比較して、その治療期間があらかじめ明確にわかります。
また、透明で薄いマウスピースで矯正を行うため気付かれにくく、1枚のマウスピースにつき0.25mmずつゆっくりと動いていくので、歯が動く際の痛みも少ないです。
さらに、自由に着脱ができるため口内環境を清潔に保つことができ、装置の洗浄も自由にできるため、ワイヤーと比較すると衛生面に関しても問題は少ないですよ!
インビザライン矯正のデメリット
インビザライン矯正のデメリットには以下のようなものがあります。
自由にマウスピースを取り外すことができるため、自分でどのくらいの時間をつけたのか、またはどれくらいの時間マウスピースを外したのかなど、ワイヤーと比較するとしっかりとした管理が必要になります。
また、外出先でマウスピースの取り外しを行い、そのまま忘れてきてしまうというケースもあります。
さらに、人と食事をする際に外すのが恥ずかしい…!という人は目立ちにくく、矯正治療をしているのが気付かれない、ということが逆にデメリットとなる場合もあります。。。
3.ワイヤー矯正のメリット・デメリット
それでは次にワイヤー矯正のメリットについてご紹介します。
ワイヤー矯正のメリット
ワイヤー矯正には以下のようなメリットがあります。
ワイヤー矯正の最大のメリットはどんな症例であっても矯正治療が可能という事です。
また、一度付けたらつけっぱなしの方法なので自己管理をする必要もなく、時間について考える必要もありません。
つまり、インビザラインと比較すると管理をする必要はないので、自己管理が苦手という人には向いている矯正治療法となります。
また、表側矯正の場合は矯正治療をしていることに気がついてもらえるので、ちょっとした話のタネになるかも…?笑
ワイヤー矯正のデメリット
デメリットとしては以下のようなものがあります。
ワイヤー矯正の場合、矯正装置を絶えず装着していますので、食べ物が詰まりやすいだけではなく、歯磨きがしづらいというデメリットがあります。
また、キャラメルやハイチュウ、ガムやお餅などの少し柔らかく粘着性のある食べ物に関しては装置が壊れる可能性ががありますので、食べることはできません。
また、ワイヤー矯正はインビザライン矯正と比較すると歯が大きく動くので、その際の痛みが発生する場合があります。。。
4.どちらの治療法が向いている?
インビザライン矯正とワイヤー矯正が向いている人はこのような人です。
インビザラインは良いところも多いですが、ワイヤー矯正と比較すると装置の着脱が多いため、自己管理が治療終了まで必要となりますので、自己管理が長続きしないかもな…という人はワイヤー矯正の方が良いでしょう。
ただ、「痛み」という点を考えると、ワイヤーと比較してインビザラインの方が痛みは少ないので、痛いのが苦手…という人はインビザラインで頑張ってみる方がいいかもしれません。
5.まとめ
今回この記事でご紹介した事をまとめると下記のようになります。
- インビザラインは目立ちにくく、自由に矯正を行えるが、矯正ができない症例もある
- ワイヤー矯正はどんな症例でも治療可能だが、気を使う場面が多い
- どっちが向いているかわからない人は医師に相談する
この記事ではインビザライン矯正とワイヤー矯正を比較しましたが、いかがでしたでしょうか?
例えば、ワイヤーであれば表側矯正なのか裏側矯正なのか、マウスピース矯正であればインビザラインなのか、アクアシステムやアソアライナーなどの他のマウスピース矯正なのか、等も考える必要があります。
ですので、どの矯正装置が良いのかをしっかりと比較しましょう。