インビザラインには失敗がある!治療が失敗する5つの原因と対策

インビザライン 失敗 アイキャッチ




「歯列矯正治療、失敗なんか絶対にしたくない!」と思いますよね?

もちろん専門医がしっかり診察をしてくれる以上、成功することの方が多いのですが、歯列矯正治療に失敗してしまった方がいるのもまた事実。

それはインビザライン矯正でも同じなんです…。

そこで今回は、インビザライン矯正が失敗してしまう5つの原因と、その対策についてをご紹介していきたいと思います!

これからインビザライン治療を受けようと思っている人必見の内容ですので、ぜひお付き合いください!

1.インビザラインに失敗はあるの?

結論から言うと、インビザライン治療が失敗することはあります。

治療が失敗してしまった人の投稿を少しだけご紹介します。

インビザライン2年目です。
歯の並びはよくなっていますが前歯が中心から左にずれていて、アライナー+ワイヤーをしています。今年の夏くらいに終了と聞いていたんですが前歯がずれているのであとどれくらいかかるのか先生に聞いたところ「あなたが細かい事を言わなければこっちはいつでも終われる」と言われました。
引用元:Yahoo!知恵袋
インビザラインをしているものです。
上の4番を抜歯しました。
1~50まで私はインビザラインがあるのですが現在45です。ですが抜歯した歯の隣の左の5番がずれてしまって3番(八重歯)~一番奥までワイヤーで矯正した方がいいと言われました。
引用元:Yahoo!知恵袋

これ以外にも、望んでいた歯並びよりもズレてしまいかみ合わせが合わなくなってしまったり、顎関節症になってしまったというような失敗口コミもありました…。

つまり、インビザライン治療でも失敗することはあるのです。

そもそもインビザラインは、パソコンによる3Dシミュレーションにてどのように歯が矯正されていくのかを知ることができます。

しかし、3Dシミュレーション自体の結果は同じでも、結果に至るまでの過程、つまり医師が作成する治療計画は人によって違います。

その為、医師の判断や患者さんの装着具合などの人的要因で治療が失敗してしまう事が多いです。

インビザラインについての詳しいことはこちらの記事で記載していますので、参考にしてみてください。
「インビザラインとは?マウスピース矯正の基礎知識を徹底紹介!」

2.インビザラインが失敗する5つの原因

インビザラインが失敗する原因として、具体的には以下のようなものがあげられます。

  • 歯科医師の治療計画が適切ではなかった
  • インビザライン矯正に適さない症例だった
  • マウスピースの装着時間が不足していた
  • マウスピースの交換時期を守らなかった
  • 口内を清潔に保たなかった

それでは一つずつご紹介していきます。

歯科医師の治療計画が適切ではなかった

歯列矯正を担当する歯科医師の作成した治療計画が適切ではなかった場合、インビザライン治療が失敗する場合があります。

インビザラインは3Dシミュレーションを使用しながら歯の動きを予測し、専門医が治療計画を立てていきます。

あくまでコンピュータ上のシミュレーションですので、矯正治療を行っている最中に当初の計画とは違う歯の動きになってしまった場合、治療計画の修正が必要になってきます。

その際に担当している歯科医師の治療経験や経験や知識が少ない場合、治療計画が適切ではないものになってしまい、矯正が失敗してしまう可能性があります。

インビザライン矯正に適さない症例だった

インビザライン矯正には治療に適さない症例があり、それは以下のようなケースです。

治療に適さないと表現しましたが、歯科医院の設備や歯科医師の判断によっては矯正治療を行うことができる可能性もあります。

つまり患者さんの状態が治療を行えないような状況であるかどうかを見極めるのも歯科医師の仕事となりますが、その判断を誤ってしまった場合、矯正治療が失敗する可能性があります。

インビザラインの症例についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
「インビザラインは症例によっては矯正ができない!?その真実とは」

マウスピースの装着時間が不足していた

これは患者さん側の問題となりますが、インビザライン矯正は1日20時間以上、マウスピースを装着することが推奨されており、装着時間が短くなればなるほど、矯正治療に遅れが出たり、希望通りの歯並びにならずに失敗する場合があります。

インビザライン矯正はワイヤー製の矯正器具と違い、自由に取り外すことができます。

そのため、マウスピースを1日何時間装着したか、何時間外したのかなどの自己管理が非常に重要になってきます。

自己管理ができておらず、マウスピースの装着時間が不足してしまうと、当初の治療計画とのズレが生じてしまい、矯正治療が失敗してしまう可能性があります。

~補足~

インビザラインによるマウスピースでの矯正治療が終わった後に保定期間が始まり、再び、マウスピース(リテーナー)を装着する必要があります。

この保定期間中にリテーナーを使用しなかった場合、歯の後戻りが起こってしまい、矯正前の歯並びに戻ってしまう可能性があります。

その為、インビザライン治療中だけしっかりと装着して、保定期間でリテーナーを装着しなかった場合、すぐに歯が動き、矯正前の歯並びになってしまいます。

リテーナーや歯の後戻りに関しては下記記事を参考にしてください。
「インビザラインとリテーナーの違いとは?保定に使うリテーナー」

マウスピースの交換時期を守らなかった

インビザライン矯正は定期的にマウスピースを交換していく治療法ですが、マウスピースの交換時期を守らないと矯正治療は先に進まず、失敗してしまいます。

インビザラインにおけるマウスピースの交換時期については2週間に1度というように、歯科医師から指示があるため通常はそれに従いマウスピースを交換していきます。

マウスピース1枚につき0.25mmずつ歯が動いていきますので、マウスピースの交換を怠り同じマウスピースをつけっぱなしにしていると治療計画とズレてしまい、インビザライン矯正の失敗に繋がってしまいます。

口内を清潔に保たなかった

口内環境をきちんとケアしていない場合、失敗に繋がる可能性があります。

インビザラインは簡単に取り外しができるため、歯磨きもしっかりとできます。

ただし、マウスピースを装着している最中は唾液が分泌されにくくなっており、通常であれば口内を守ってくれる唾液の洗浄・自浄作用が機能しづらい状態となっています。

唾液の状態

そのため、通常の歯磨きだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用し丁寧に口内環境のケアをする必要があります。

しかし、ケアを怠ってしまい虫歯や歯周病になってしまうと、それらの治療を行う必要があり、インビザラインが治療計画通りに進まなくなってしまいます。

以上の5つがインビザライン矯正が失敗してしまう原因になります。

3.インビザライン矯正治療で失敗しないために…

インビザライン治療で失敗しないために、治療前に以下の3点をしっかりと確認してください。

  • 歯科医師のインビザラインの経験はどうか
  • 歯科医師が有する資格はどうか
  • 矯正歯科学会の資格はあるか
  • カウンセリングを受けてみて納得できる治療なのか

歯科医師のインビザラインの経験はどうか

インビザライン治療を検討している歯科医院の医師の経験をしっかりと確認し、経験の多い医師のもとで施術をしてもらうことで失敗が少なくなります。

歯科医師のインビザライン経験を確認する指標として、インビザライン・ドクター世界共通の7つのランクがあります。

インビザラインドクターの7つのランク

このランクが高いほどインビザラインにおける症例数、つまり経験も多い歯科医師であると判断できます。

インビザライン矯正における治療計画を立てるのは歯科医師の方なので、その歯科医師がどのようなランクにあるのかをきちんと確認しましょう。

~注意点~

複数のインビザラインドクターがいる場合、このランクは歯科医院全体の施術数をカウントし、その歯科医院を代表する医師が受賞しているという場合もあります。

ですので、医師が受賞したランクは「歯科医師個人の物か」も併せて確認しましょう。

歯科医師が有する資格はどうか

矯正歯科を担当する歯科医師は以下の3つに分けられます。

医師の有する資格

これらは歯科医院のホームページなどにある医師の紹介文などにも記載があるので、院長や歯科医師がどのような資格を持っているのかを確認しておくことで失敗も少なくなるでしょう。

矯正歯科学会の資格はあるか

矯正歯科学会の資格があるかどうかも失敗を回避するポイントの一つです。

日本には矯正歯科に関する学会・団体がいくつかあります。

矯正歯科学会

どの学会に所属しているかなども歯科医院のホームページの医師の紹介文などに記載があるかと思いますが、このような学会の認定医の資格を持っていることはインビザライン治療を受ける上での最低条件と考えてください。

ですので、ホームページにある歯科医師の資格の記載をしっかりと確認しましょう。

カウンセリングを受けてみて納得できる治療なのか

カウンセリングで自分の要望や希望をきちんと話、医師の出した診断に納得できるかどうかも失敗を回避するポイントになります。

例えば、どうしても抜歯を行いたくないと思っている人にとって、抜歯をしなければ治療ができないと診断されたら、本当なのかな?と気になりますよね。

症例や歯科医師によっては抜歯が必要と診断された症例でも、抜歯をせずに矯正を行うことができるケースもあります。

歯科医院による方針の違い

その為、カウンセリングを受け、自分自身が納得できない場合は、違う歯科医院で再度診察を受けることで、失敗を回避できる可能性があります。

4.まとめ

今回この記事でご紹介したことをまとめると下記のようになります。

  • インビザライン矯正が失敗する要素として「歯科医師の問題」「自己管理の問題」の2つに分けられる
  • 失敗しないために、しっかりと信頼できる歯科医師を見つける

せっかくお金や時間をかけて治療を行うのですから、失敗はなるべく避けたいところですよね。

もちろん歯科医院選びも大事ですので、面倒だとは思いますが、しっかりと選んでいきましょう。