インビザラインの治療を早めることができる!その方法と詳細をご紹介

インビザライン 早める アイキャッチ




インビザラインの平均治療期間は「2年間」なのですが、2年間って正直長いですよね…。

そもそもインビザラインは1枚のマウスピースで0.25mmずつ歯が動くのですが、1週間~2週間装着してこのスピードですから、期間が長くなってしまうのも仕方がないです。

しかし2年間の間に矯正を頑張ることが出来ず、「面倒になってマウスピース矯正を辞めた」という人も少なくありません。

このインビザラインの治療、早めることができればサイコーですよね…?

そこで今回は、インビザラインの治療を早めることができるのか?というところから、早めるための装置の詳細など、治療を早めるための知識をご紹介します!

長い治療期間を少しでも短縮するため、ぜひ読んでみてください!

1.インビザラインは治療を早めることができる

結論から言うと、インビザラインの治療は早めることができます。

もちろん、治療を早めるためにはインビザラインの他に加速装置というものを使う必要があります。

加速装置を使うことで、歯の移動を早め、短期間で次のアライナーまでに移動しておかなければいけない場所まで歯を持っていくことができます。

加速装置を使った時の歯の移動速度の差

短期間で次のアライナーまでに移動しておかなければいけない距離に歯を持っていくことを続けていくことで、結果として全体の治療期間を大きく短縮することができます。

ただし、まれに自己判断で加速装置を使わずに次のアライナーへ交換してしまう人がありますが、予定通りの場所に歯がない時に次のアライナーに交換しても、マウスピースがうまくはまらず、結果として治療期間が延びてしまうことがあります。

勝手にアライナーを交換すると治療期間が延びる

その為、インビザラインの治療を早める場合には、必ず加速装置を使いましょう。

そもそも全体の治療期間ってどれくらいかかるのか詳しく知りたい!という方は、まずはこちらの記事を読んでみてください。
「インビザライン治療にかかる期間は?その理由と早めるコツをご紹介」

2.インビザラインを早める加速装置「オルソパルス」

インビザラインを早める加速装置の中でも有名なのがオルソパルス(オーソパルス)と呼ばれるものです。

オルソパルス

オルソパルスは1日5分~10分程口にくわえるだけでOKというシンプルな加速装置です。

近赤外線の光を歯根に当てることで、フォトバイオモジュレーションという効果が表れ、この効果によって歯が早く移動すると考えられています。

フォトバイオモジュレーションの機序

仕組みは難しいですが、オルソパルスの効果や使い方はすごく簡単ですし、自分の好きな時間に5分~10分ほどの照射を毎日行うだけで、治療期間が短くなるのはすごいですよね。

そして、オルソパルスは光を照射するため、痛みだったり熱さだったりは発生しません。

それでは次に、オルソパルスのメリットとデメリットについてを紹介します。

3.オルソパルスのメリットとデメリット

メリットとデメリットを簡単に表にするとこのようになります。

メリット デメリット
・アライナーの交換期間が短縮される
・アライナー装着時の痛みが軽減される
・好きな時間に照射することができる
・アライナーのフィット感がUPする
・咥える部分が小さく、歯全体をカバーできない
・連続で使用できる回数に制限がある
・追加で費用がかかる場合がある

メリット

オルソパルスのメリットは下記になります。

  • アライナーの交換期間が短縮される
  • アライナー装着時の痛みが軽減される
  • 好きな時間に照射することができる
  • アライナーのフィット感がUPする

一番大きなメリットとしてはなんといっても、アライナーの交換期間が短縮されることで、今までであれば2週間ほど装着しなければならなかったアライナーが、オルソパルスを使うことで約5日ほどに短縮されます。

また、細胞を活性化させるため、痛みを和らげてくれる効果もあります。

もっと身近な効果としては、時間を選ばずに照射できることや、アライナーをフィットさせるためにチューイーを噛むこと以外に、オルソパルスのシリコンを噛む工程も加わるため、よりフィット感がUPします。

オルソパルスのメリット

デメリット

オルソパルスのデメリットとしては下記のようなものがあります。

  • 咥える部分が小さく歯全体をカバーできない
  • 連続で使用できる回数に制限がある
  • 追加で費用がかかる

オルソパルスは小さい為、歯全体をカバーできないため、全体矯正を行っている場合は、上の右側、上の左側、下の右側、下の左側と4回の照射が必要になります。

しかし、1回の充電で使用できる回数は2回と少なく、歯全体に照射を行う場合は電池が切れるまで使用してから、再度1~2時間ほど充電し、再度照射する必要があります。

また、オルソパルスを使用する場合は治療費に加えてお金がかかってしまいます。

オルソパルスのデメリット

以上が加速装置「オルソパルス」のメリットとデメリットになります。

4.オルソパルスを導入している歯科医院について

オルソパルスについては、導入している歯科医院と導入していない歯科医院があります。

オルソパルス自体は歯列を綺麗にするために、必須の道具では無く、あくまでもオプションという立ち位置にあるため、導入していない歯科医院ももちろんあります。

その為、歯科医院ごとでも値段が違い、平均的な値段としては10万円~20万円程で取り扱っている歯科医院が多いです。

オルソパルスの相場

インビザラインの治療にかかった値段とプラスすると、痛い出費ではありますが、お金を払えば治療期間を約1/3にできると考えると、治療期間が長い人こそオルソパルスを使った方が良いかと思います。

5.オルソパルス以外に治療を早める方法

オルソパルス以外に治療を早める方法として、以下の2つがあげられます。

  • アクセルデントを使う
  • 医師の指示通りにアライナーを装着する

それでは一つずつご紹介していきます。

アクセルデントを使う

オルソパルスを使う以外に治療を早める方法として、「アクセルデント」というのが挙げられます。

近赤外線によって早く歯を動かすオルソパルスと違い、アクセルデントは歯に弱い振動を与え、歯の移動を早めます。

オルソパルスとアクセルデントの違い

アクセルデントは1日20分ほど使用する必要があり、オルソパルスと比べると使用時間は倍ほどになります。

また、短縮した後の交換頻度については2週間が5~7日程に短縮されるので、どちらかというとオルソパルスの方がメリットは大きいと思います。

しかし、オルソパルスの取り扱いが無く、アクセルデントの取り扱いがある、というような歯科医院もあるかもしれませんので、知っておいて損はないと思います。

医師の指示通りにアライナーを装着する

医師の指示通りにアライナーを装着することで、治療を問題なく進め、アライナーの交換日数を短くしてもらうことで治療期間を短くすることができます。

これはどのような症例なのか、どれくらい治療が進んでいるのかによって差がある為、確実な方法ではありません。

しかし、治療が順調に進んでいれば、通常2週間ごとの交換周期を1週間に早めてくれる等の対応ができる場合もあります。

装着時間を守った人と守らなかった人の違い

治療前に3Dシミュレーションを作成し、治療計画を立てているため、アライナーの交換周期を早めてもらえるのは追加になってしまったアライナーからというケースもあります。

しかし、治療が順調に進むことで追加のアライナーが発生しない場合もありますので、きちんと装着時間を守ることは、治療期間を早めることにも繋がっていきます。

アライナーの交換周期や、追加アライナーに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてみてください。
「インビザラインの交換は1週間でも大丈夫!交換日数が決まる要因とは」
「インビザラインのリファインメントとは?概要や費用、口コミを紹介」

6.まとめ

今回ご紹介したことをまとめると、下記のようになります。

  • インビザライン治療を早める方法として加速装置がある
  • 早める装置として有名なのは光で加速させる「オルソパルス」
  • その他にも振動で加速させる「アクセルデント」というものがある

治療を早めるためにお金はかかってしまうかもしれませんが、加速装置を使えば、治療を1年以内に終わらせることができるくらいに、治療を早めることができます。

治療を急いでいる人にとっては頼もしい武器になりますので、加速装置を使う時は、歯科医院に取り扱いがあるかどうかを聞いてみてください!