インビザライン治療にかかる期間は?その理由と早めるコツをご紹介

インビザライン 期間 アイキャッチ




「なるべく早く治療が終わってくれないかなあ」
「長くかかるとめんどうだなあ…」

歯医者に限らず、治療の際にはこんなことを考えてしまうこと、ないでしょうか…?

それは歯列矯正を行う人にとっても同じで、やはり治療期間は気になるところ。

そこで今回は、インビザライン治療にかかる期間をはじめ、その他の歯列矯正との治療期間の違いや、インビザライン治療の期間を早める3つのポイントをご紹介したいと思います!

これから歯列矯正を考えている人は必見ですよ!それではまいりましょう!

1.インビザライン治療にかかる期間

インビザライン治療にかかる期間はどのくらいの症状、歯の移動量かなどによって個人差がありますが、平均でおよそ2年ほどの治療期間が必要になります。

理由としては、1つのマウスピースで動く歯の移動量は0.25mmとなっており、マウスピース一つを約1週間~3週間の目安で交換していきます。

よって0.25mmを約1週間~3週間かけて動かしていくため、長期にわたる時間が必要になります。

歯の総移動距離

マウスピースの枚数も1枚で終わるわけじゃなくて平均で20枚~60枚くらい使うから、その分期間もかかってしまいます。

2.インビザラインと他の矯正方法との治療期間の違い

以前からある「ブラケット」を使用した矯正とインビザラインの治療期間の違いは以下のようになります。

治療期間

実はブラケットもインビザラインも治療期間としてはそれほど変わりはありません。

理由としては、ブラケットの方が歯の移動速度が速いのですが、インビザラインは無駄のない歯の動きをするため、結果としてはそれほど変わりないのです。

ただ、下記に当てはまる場合はインビザラインでは対応できないので、ブラケットを用いて矯正を行う事になります。

3.インビザラインの治療期間を早める3つのポイント

インビザラインの治療期間を早めるために、以下のポイントを意識すると良いでしょう。

  • iTeroが導入されているか
  • 加速装置の有無
  • しっかりと装着し続けられるか

それでは一つずつご紹介していきます。

iTeroが導入されているか

インビザライン治療を考えている医療機関がiTeroを使用しているかどうかで治療開始までのスピードが変わってきます。

通常、インビザラインはアメリカのアライン社(インビザラインのメーカー)に資料を送り、マウスピース(アライナー)を作成、それが日本に届き始めて矯正を始めることができるのですが、スタートまでに約6週間ほどかかってしまいます。

治療が始まるまで

日本でしっかりマウスピースの型を取り、それをもとに資料を作り、アメリカのアライン社に届けるという時間をiTeroは瞬時に行ってくれるため、治療開始までをスムーズに行う事ができます。

iTeroのメリット

その為、インビザライン治療を受ける医療機関にiTeroが入っているかどうかを確認してみてください。

iTeroについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
「iTeroで素早くインビザラインを始めよう!3D光学スキャニングについて」

加速装置の有無

インビザラインには加速装置があり、加速装置を取り扱っているかどうかで治療のスピードが変わってきます。

加速装置はオーソパルス(オルソパルス)と呼ばれており、光を使って加速をかけることができます。

オーソパルスの役割

オーソパルスを使う事で個人差はありますが、治療期間を最大で1/3ほどに短縮することができると言われています。

オーソパルスについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてみてください。
「インビザラインの治療を早めることができる!その方法と詳細をご紹介」

ただし、扱っている医院によっては別料金を払う事で加速装置を使えるところもありますので、一度問い合わせてみてください。

しっかりとマウスピースを装着し続けられるか

インビザラインは1日20時間の装着が推奨されており、しっかりと装着し続けることで初めてその効果が出るため、長く装着し続けることが必要になります。

その為には、自分でルールを作ることをおすすめしており、例えば以下のようなルールを守るようにしましょう。

ルールの例

20時間というのは1日の大半の時間ですので、このようなルールを自分の中で設けて、いかに外さないでいられるかを考えると良いでしょう。

4.インビザラインの治療の終わりと延長について

インビザラインは治療が終わる寸前、最後のマウスピースが終わるとシミュレーションとの動きの比較や噛み合わせなどの様々なチェックが入り、歯の移動がうまくいっていない場合は治療が延長される可能性もあります。

最後のアライナー使用後にチェックすること

治療の延長は決して珍しいものではなく、例えば患者さん側から希望の歯列と違うという要望があったり、医師側の判断で延長になることもあります。

インビザラインで長い期間矯正を行ってきた患者さん側からすると、「せっかく長い期間をかけたんだし、中途半端で終わりたくない」という気持ちもありますので、早く治療を終わりたいところではありますが、延長についてはしっかりと考える必要があります。

インビザラインの治療の最後や延長については別の記事で紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
「インビザラインの最後ってどうなるの?治療の終わりとその後について」
「治療の延長はよくある?インビザラインの追加アライナーについて」

5.矯正治療が終わった後も…

インビザラインでの矯正が終わった後も、リテーナーという保定装置を使用し、治療を続けていくため、さらに長い期間がかかってしまいます。

矯正治療が終わった直後の歯は動きやすい状態となっており、矯正が終わったからと言って放置してしまうと、「歯の後戻り」が発生し、矯正治療前の歯並びに戻ってしまうことがあります。

歯の後戻りとは

歯の後戻りを防ぐためにリテーナーという保定装置を着用し、後戻りを防ぐために治療を続ける期間がありますが、保定期間は少なくても1年~3年程かかる可能性があります。

リテーナーについての概要や、期間に関しては下記記事を参考にしてみてください。
「インビザライン後のリテーナーの概要・効果・期間まとめ」
「インビザライン後に長期間リテーナーを装着する理由と具体的な期間」

6.まとめ

今回この記事でご紹介したことをまとめると下記のようになります。

  • インビザラインにかかる治療期間は平均で約2年
  • ブラケットを使用した矯正もそれほど期間は変わらない
  • インビザラインの治療期間を短縮する方法もある

今回ご紹介した期間はあくまでも目安であり、歯並びの状況や歯の移動量など、個人差が大きく関わってきます。

そのため、正確な治療期間を知りたい場合は、実際に治療を受ける医療機関に問い合わせてみてください!