予定より治療が長引いてしまうと、ちょっと不安になりませんか?
インビザラインは最初に治療期間やアライナーの枚数を把握することができるというのもメリットの一つです。
しかし、治療期間やアライナーの枚数はあくまでも治療計画の上での話ですので、治療が延長してしまう事も、実は少なくありません。
そこで今回は、インビザラインの治療が延長する理由や追加アライナーについて、どのくらいの期間延長になるのかなど、インビザラインの延長についてご紹介していきます。
延長自体は誰にでも起こりうることですので、この記事を読んで知識を付けてください!
1.インビザラインは延長する
結論から言うと、インビザラインを行う上で治療が延長されることは非常に多いです。
そもそも、インビザラインが延長になってしまう理由は、「歯が予定通りに動かず、満足いく歯列になっていないから」という理由以外にはありませんよね。
つまり、その場合に延長して治療を行う必要がありますが、下記の2つのどちらかで行います。
- 追加でアライナーを発注する
- 今のアライナーを交換せず装着期間を延ばす
それでは、こちらを詳しくご紹介していきます。
追加でアライナーを発注する
治療開始時に立てた治療計画とは違い、実際に歯が動き切れていない場合に、追加でアライナーを発注することがあります。
追加でアライナーを発注することを「リファインメント」と呼びますが、平均して15枚~30枚程度のアライナーを追加し、これを2~3回繰り返すことがあります。
そもそも事前に立てられる治療計画はクリンチェックによるシミュレーションを基に作成されていますが、歯が全て予測通りに動くという事はありません。
もちろんそこには、治療を受ける人のアライナー装着時間や食生活等も関わってきますが、全て完璧だったとしても、計画をズレることは少なくありません。
その為、インビザライン治療を行う上で、1回はリファインメントを行うだろう、くらいの気持ちで治療に望んだ方が良いかもしれません。
今のアライナーを交換せず装着期間を延ばす
装着しているアライナーの交換日を延長し、歯が動くまでもう少し装着するという方法があります。
これは定期的に検診を行う方に限定されてしまいますが、実際に使用している今のアライナーが思い通りに歯を動かしていない場合、そのアライナーを引き続き装着するというものです。
この場合だと、追加アライナーを発注するわけではなく、単純に今のアライナーをもう少しつけておきましょうというだけなので、それほど治療期間が延長されるわけではありません。
この方法で同じアライナーを付け続ける期間は大体1ヶ月程度なので、+2週間だけ治療が延長されたと考えれば良いでしょう。
以上の2つがインビザラインを延長する際に使われる方法になります。
2.治療期間はどのくらい延長されるのか
今のアライナーの交換日を延長する方法は、医師の指示によって必須が変わりますので、ここでは割愛しますが、リファインメントについては下記のようになります。
アライナーを2週間ごとの交換だとすると、14日(2週間)×90枚(最大)=1260日(約3年半)程治療が延長されてしまいます。
また、追加のアライナーを発注すると、アメリカでマウスピースが作られてから日本に送られてくるため、アライナー到着までの時間もあります。
アライナーが到着するまでは長くて1ヶ月ほどかかる可能性もありますので、それも加味するとさらに治療期間が延長されてしまいます。
その為、リファインメントが1回だとしても半年以上は治療期間が延長になる計算になります。
3.治療後の保定期間について
治療の延長とはすこし違いますが、インビザラインによる治療後に「保定期間」というものがあり、リテーナーと呼ばれる装置を装着する期間があります。
保定期間とは、治療によって矯正された歯列が後戻りしないように歯を固定し、しっかりと定着させる期間の事になります。
この保定に使うリテーナーにはいくつかタイプがあり、インビザラインを行っていた人はマウスピースタイプを使うことが多いです。
その為、マウスピースの種類が違うだけで治療の延長と言ってもいいかもしれません。
リテーナーに関しては、インビザラインと同じ期間、もしくは平均で2年ほど使用する必要があります。
保定やリテーナーに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
「インビザラインとリテーナーの違いとは?保定に使うリテーナー」
「インビザライン後に長期間リテーナーを装着する理由と具体的な期間」
4.まとめ
今回、この記事でご紹介した事をまとめると下記のようになります。
- インビザラインで治療を延長することはよくある
- 延長する場合、追加アライナーを発注する
- 延長する期間は短くても半年ほどは見ておいた方がいい
治療の延長は長くなる分、きついとは思いますが、お金や時間をかけて中途半端な歯列で杭を残すよりは徹底的に治療したほうが良いかと思うので、マイナスと捉えずにプラスに捉えて治療していくほうがいいかもしれませんね!
この記事を参考に、治療の延長としっかりと向き合ってみてください!