矯正治療後に必ず行うべきことって何かわかりますか?
…答えは「保定をする」です!
そこで今回は、保定に使う装置「リテーナー」を軸に、その期間やリテーナーとマウスピースとの違い、着用時間など、インビザライン矯正了後に使うリテーナーの期間についてをご紹介していきます!
保定は「治療後」の話ですので、インビザライン矯正を現在行っている人や、もうすぐ矯正が終わりそうな人、さらにはこれから矯正を考えている人もぜひ読んでみてください!
1.リテーナーとは?
そもそもリテーナーとは保定装置の事を指します。
なぜリテーナーを使うのかというと、インビザラインで矯正を行った歯は、元々自分がいた位置に戻ろうとします。
これを後戻りと言いますが、せっかく矯正で綺麗な歯並びになったのに元の場所に戻ってしまわれたら、矯正した意味がなくなってしまいますよね。
ですので、後戻りを防ぐために、リテーナーという保定装置を使用し、歯の位置を固定、定着させていきます。
後戻りに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
「【重要】インビザライン後の後戻りはせっかくの矯正をダメにする」
リテーナー自体はインビザライン矯正だけではなく、ワイヤー矯正でも使用しますし、その働きは同じですので、ぜひ覚えておいてください!
リテーナーに関しての詳細はこちらの記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
「インビザラインとリテーナーの違いとは?保定に使うリテーナー」
矯正治療は時間やお金を使って行うものですので、保定までを「治療」と考えて最後までしっかりとやり遂げることが重要です。
2.リテーナーを使う期間とは?
リテーナーを使用する期間は矯正治療にかかった期間など個人差がありますが、平均で約1年~3年程の期間が必要になります。
保定の目安としては矯正治療にかかった期間とほぼ同じと言われており、その期間は最低限保定を行ったほうが良いでしょう。
ただし、矯正治療と同じ期間が過ぎたからと言ってもすぐに外してしまうと、人によってはまだ安定しておらず後戻りが始まってしまう事も少なくありません。
その為、可能であれば4~5年はリテーナーを装着している方がしっかり固定をする事ができるため安全ではあります。
3.矯正治療で使うマウスピースとの違い
インビザライン矯正で使用するマウスピースとリテーナーについては以下のような違いがあります。
- 装着する器具の総数
- 器具の強度
それでは一つずつご紹介していきます!
装着する器具の総数
インビザライン矯正で使用するマウスピースは2週間ごとに新しいマウスピースに交換していくことで矯正治療を進めていきますが、リテーナーは保定期間中ずっと同じものを使っていきます。
そのため、リテーナー自体は平均で3つほどもらう事ができます。
ただ、実際は治療を受けている歯科医院や歯科医の判断次第で数に上下はあります。
器具の強度
インビザライン矯正で使用するアライナーと比べると、リテーナーはその強度が30%増加し、固く、壊れにくい素材を使っています。
どのくらい頑丈かというとリテーナーを毎日20時間装着して、1年以上使用しても壊れなかったという人もいるくらい、アライナーと比べると頑丈だそうです。
そのため、アライナーよりも少ない数のリテーナーで保定を行うことができます。
また、アライナーと違い密度が高いので、汚れにくいという特性もあります。
とはいえ、メンテナンスは必要ですので、市販のマウスピース用洗浄剤を使って掃除を行う必要があります。
4.リテーナーを使用する時間
長い期間使用するリテーナーですが、最初の1年は必ず毎日装着を行ってください。
これはつまり、取り外すのは食事の時くらいで、あとは24時間365日、装着する必要があります。
リテーナー自体は長期間使用するのですが、長期間ずっと装着する必要はありません。
例えば、1日の中で12時間だけつける、1日の中で睡眠中の7時間だけつける、2日に1回付ける、など外しても良い時間が長くなり、徐々にリテーナーなしで生活しても良くなってきます。
保定期間中は数ヶ月に1回の頻度で歯科医院に通院する必要があり、リテーナーを徐々に外していくタイミングは歯科医の指示を受けてからにしましょう。
5.まとめ
今回この記事でご紹介した事をまとめると下記のようになります。
- リテーナーを使用する期間はおよそ1年~3年程度
- マウスピースと比べ使用する数は少ないが、長期間使用するために強度も上がっている
- リテーナーは最初のうちは毎日装着を行い、徐々に外していくことで保定が終了する
歯列矯正が終わっても保定期間中にしっかりとリテーナーを装着していないと後戻りが起きてしまいます。
最高の歯並びをずっと続けていくためにも、保定はおろそかにせずしっかりとリテーナーを続け、素敵な歯並びをちゃんと自分のものにしましょう!