インビザライン矯正治療の6つのメリットと4つのデメリットとは

インビザライン メリット デメリット




「この商品を選んだ時に何が得られるのかしら…」
「AとBのどちらにしようか迷うなあ~…」

こんな悩みは日常の至る所にありますし、その商品が簡単には買えないものならなおさら悩み、そのメリットやデメリットを比較し、慎重に選ぶと思います。

それは歯列矯正も同じで、インビザラインもそれ以外も結果としては歯列は矯正できるかもしれませんが、どちらが自分に向いているのかを考えて選ぶと思います!

そこで今回は、インビザラインのメリット5つとデメリット3つを詳しくご紹介します!

メリットやデメリットが分かれば、その悩みもきっと解決できるはずです!

0.そもそもインビザラインって何?

「インビザライン」とはマウスピースを用いた歯列矯正装置の事で、現在全世界で400万人以上の方が治療を行っている、人気の高い歯列矯正です。

従来からあるワイヤー製の歯列矯正装置とは違い、手軽にできるため日本でもインビザラインにて歯列矯正を行う人が増えてきています。

インビザラインについての基礎知識はこちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
「インビザラインとは?マウスピース矯正の基礎知識を徹底紹介!」

1.インビザラインの6つのメリット

インビザラインのメリットとしては以下の6つがあります。

  • 目立ちにくい
  • 治療前に3Dシミュレーションが見られる
  • 自分で着脱できる
  • 痛みが少ない
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 通院回数が少なくて済む

それではメリットを一つずつご紹介していきます!

メリット①:目立ちにくい

インビザラインは透明なマウスピースを使用するため、ワイヤー製の装置と比べて目立ちにくく、他人に気付かれにくいというメリットがあります。

矯正を迷っている人の中でも、ワイヤーを歯に装着した際の見た目を気にして諦めてしまうという人も実は少なくありません。

その点、インビザラインは透明で厚みも薄いマウスピースで矯正を行うため、見た目の変化を気にすることなく矯正を行う事ができます。

インビザライン装着時

このメリットによって、見た目の点をクリアしたことで社会人の方でもインビザラインで矯正を行っている方も増えてきています。

ただし、「目立ちにくい」だけで絶対に他人に気づかれないというわけではありません。

インビザラインが他の人にバレてしまう場合のことを記事にしましたので、興味があればこちらも読んでみてください。
「インビザラインでもバレる!?周囲に気づかれるケースと対処法とは」

メリット②:治療前に3Dシミュレーションが見られる

治療前にどのように歯が動いてどれくらいで治療が終わるのか、などを3Dシミュレーションで見ることができるため、治療中の不安を軽減できます。

ワイヤー矯正の場合、シミュレーションが見られるわけではなく、歯科医師が随時様子をチェックし、進行状況を把握しているため、治療終了期間や治療完了後の歯並びが不明瞭です。

しかし、インビザラインの場合、「クリンチェック」と呼ばれるソフトを使い、治療前に3Dでシミュレーションを見ることができるので、どれくらいで歯が動いて最終的にどのような形になるのかなどが事前にわかる仕組みとなっています。

また、3Dシミュレーション自体がコンピュータを通じてインビザラインの製造元であるアメリカのアラインテクノロジー社に送られるため、例えば急な引っ越しが決まってもその治療の続きを他の歯科医院で受けることも可能です。

転院してもデータは問題なく引き継がれる

データとして出されたシミュレーションは自分のスマホなどでも見られる歯科医院もありますので、ワイヤー矯正に比べると、安心して治療ができるというメリットがあります。

ちなみに、インビザライン治療中の転院に関してはこちらで詳しくご紹介していますので、興味があれば読んでみてください。
「インビザライン中に転院できる?歯科医院を変える時の手順やポイント」

メリット③:自分で着脱できる

マウスピース型のため、食事中や会話の時、歯磨きの時など、自由に取り外してストレスなく生活を送ることができるというメリットがあります。

ワイヤーの場合、一度装着したら自由に取り外すことができませんし、ガムやお餅、キャラメルなどの粘着性のあるものを食べると装置が外れてしまう恐れがあります。

しかし、簡単に取り外しができるインビザラインなら食事や歯磨きの際にも装置を気にすることがないため、自由に食事をすることができ、また歯磨きもこれまで通りできるので口内環境を清潔に保つことができます。

自由に取り外せる事で、インビザライン自体もしっかりと洗浄することができるため、いつも清潔なものを装着することができます。

メリット④:痛みが少ない

インビザラインはマウスピース1枚につき0.25mmずつ歯が移動するため個人差はありますが、痛みはほとんどないというメリットがあります。

ワイヤーの場合、歯の移動量も多く、無駄な歯の移動もあるためインビザラインよりも痛みを伴います。

しかし、1枚のマウスピースで0.25mmずつ、無駄なく歯が移動するインビザラインはワイヤー比べてゆっくりですが、確実に歯が矯正されていくため痛みが少ないです。

このメリットはマウスピースの枚数は歯の移動量はどのくらいか、現在は歯並びはどうなっているのかなど個人差がありますが、平均20枚~60枚ほどを使用し確実に理想の歯並びに変えていくため、急激な歯の移動がない部分がメリットです。

メリット⑤:金属アレルギーの心配がない

インビザラインで使われるマウスピースはプラスチックで作られているため、金属アレルギーを発症する心配もなく、また今現在金属アレルギーの方も安心して使用することができるというメリットがあります。

今までの矯正方法だと、金属アレルギーがある、または確実ではないけれど金属アレルギーの可能性がある、というところで矯正を諦めてしまう人も少なくありませんでした。

しかし、このメリットの理由でもあるインビザラインはプラスチック製というところで、その点安心して矯正を受けることができます。

メリット⑥:通院回数が少なくて済む

インビザライン治療の場合、平均2ヶ月に1回のペースで通院するだけで、あとは自宅や外出先などで治療を行う事ができますので、歯科医院に通院する回数は少なくても済むというメリットがあります。

他の矯正治療の場合、2~4週間に1回のペースで通院する必要があり、また日常の生活の中で装置が外れてしまったり、壊れてしまった場合、別途通院する必要があります。

しかし、インビザラインであれば基本は装着しっぱなしで、渡されたマウスピースを定期的に交換するだけでOKなので、少ない通院回数で済むのです。

2.インビザラインの4つのデメリット

インビザラインのデメリットとしては以下のものがあります。

  • 装着時間が長い
  • 発音が多少変になる
  • 矯正できないケースがある
  • 取り外しに時間がかかる事がある

それではこちらも一つずつご紹介していきます!

デメリット①:装着時間が長い

インビザラインの推奨する装着時間は1日20時間という長い時間装着するデメリットがあります。

取り外しが可能なので、24時間のうちの4時間をどこで外そうと問題はありませんが、1日の装着時間が20時間を切れば切るほど治療が遅れてしまったり、満足のいく結果にならない可能性があります。

装着時間

取り外さなければ何の問題もありませんが、取り外しを行う場合は自分できっちりと時間の管理を行う必要があり、これもデメリットの一つと言えるかもしれません。

デメリット②:発音が多少変になる

インビザラインを上下に装着すると、何もつけていないときと比べて噛み合わせが高くなってしまうため、発音が多少変になってしまう可能性があります。

そもそも、インビザラインの厚みは0.5mmほどあり、上下ともに装着した場合、今までのかみ合わせよりも1mmほどかみ合わせが高くなります。

インビザラインの厚み

そのため、個人差はありますが、実際、舌が少し回らなかったりする感覚があり、話し方としても舌足らずのような感じになってしまいます。

インビザライン中の発音に関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
「インビザラインは発音に影響する?マウスピース矯正時の滑舌や喋り方」

デメリット③:矯正できないケースがある

もう一つのデメリットとしてインビザラインでは、個人の状態によって矯正が行えないケースがあります。

矯正が行えないケースは下記のようなものになります。

この中には、ワイヤーと併用することで治療が可能なケースもあります。

インビザラインとワイヤーの併用についての記事がありますので、こちらも参考にしてみてください。
「インビザライン矯正とワイヤー矯正の併用による矯正治療について」

ちなみに、インビザラインとワイヤーを併用して治療を行う場合は2つの方法のメリットとデメリットを同時に受けるイメージですので、大雑把に言えばインビザライン単体よりも気付かれる可能性はありますが、しっかりとインビザラインのみでは矯正できない症例でも矯正が可能になります。

実際に診察を受けてみて上記に該当するようであれば、歯科医師と相談してみてください。

デメリット④:取り外しに時間がかかる事がある

インビザラインで使用するマウスピース(アライナー)は基本的には歯にぴったりと装着されているため、取り外しに時間がかかるというデメリットがあります。

慣れてくれば取り外しも難しくなくなるかと思いますが、矯正を始めたばかりの方は取り外しに時間がかかってしまったという人も少なくありません。

その為、外で他人と食事を行うときや、すぐに外さなければいけない、という場面になった場合、注意が必要になります。

3.メリット・デメリットから見るインビザラインに向いている人

インビザラインに向いている人には下記のような人がいます。

インビザライン治療に向いている人

人に気付かれたくない等のメリットを最大限活かしたいという人はインビザラインの方が向いていますが、あまりこだわりがないよ~という人はワイヤー製の装置でも問題はありません。

ちなみに、インビザラインとワイヤーにかかる費用や期間は、治療を受ける歯科医院にもよりますがそれほど差はありません。

そのため、メリットとデメリットのバランスでどちらが良いかを決めても良いかもしれません。

4.まとめ

今回この記事でご紹介した事をまとめると下記のようになります。

  • インビザラインは目立たない、自分で着脱できるなどワイヤー製に比べて自由
  • デメリットとしては自由があるために、自己管理をきちんとする必要がある

インビザラインを含めた矯正治療を行い満足な治療結果を得た人の中でも「笑顔を取り戻せた」と表現している人も多いです。

今回の記事が、インビザラインやブラケットで笑顔を取り戻すための一歩になれればうれしいです!