もしも自分が歯ぎしりをしているのを指摘されたら、ものすごい恥ずかしいですよね…!
家族ならまだしも、友人や恋人と同じ夜を過ごすにあたって、知らず知らずのうちに自分が歯ぎしりをしていると知ったら、絶対に治したいと思う人は多いと思います。
もちろん、歯ぎしりを聞かれるのは恥ずかしいという思いもあるとは思いますが、歯ぎしりは歯にとっても良くない影響があるのをご存知でしょうか?
そしてそれは、インビザライン治療時にも影響を及ぼしてしまいます。
そこで今回は歯ぎしりはインビザラインにどう影響するのか、というところから、インビザラインで歯ぎしりを防げるのか、そもそも歯ぎしりの原因とは?など、歯ぎしりとインビザラインについてをご紹介します。
自分が歯ぎしりをしているかも…と思い当たる節があれば、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
Contents
1.歯ぎしりはインビザラインにどう影響する?
歯ぎしりをすることで、インビザラインが変形してしまう可能性があります。
そもそも、人が歯ぎしりをするときにかかる負荷はかなり強く、食事の際に口を動かし噛む力よりも強い力がかかっています。
睡眠時にはインビザラインを装着したまま眠りますが、歯ぎしりくらい強い力がアライナーにかかってしまうと、起きたときにはアライナーが変形しているという事もあります。
歯ぎしりを繰り返した結果、歯が削れてしまったり、割れてしまったりとボロボロになってしまう人もいるくらいなので、歯よりもやわらかい素材でできているアライナーが変形してもおかしくないですよね…!
これは歯ぎしりだけではなく、歯を食いしばる時も同様ですので、歯を食いしばる癖がある人は注意が必要です。
歯ぎしり・食いしばりにはいくつかのタイプがあり、それぞれ動き方が違います。
今回この記事でご紹介している歯ぎしりは「グラインディング」や「クレンチング」という種類のものを指しており、歯ぎしりをする人の中でも多くの人が行っている種類のものになります。
インビザラインが変形する原因に関しては他にもあり、それは別の記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
「インビザラインが変形する原因と対策、予防するにはどうする?」
2.インビザラインで歯ぎしりを防げる?
インビザラインでは歯ぎしりを防ぐことはできませんが、人によってはナイトガードの代わりになることがあります。
ナイトガードとは、歯ぎしりから歯や顎を守るためのマウスピースの事で、主に4つの効果があります。
実際に、歯科医院の公式ブログでもナイトガード代わりになっているという内容のブログが公表されています。
インビザラインで矯正を始めてもうすぐ2ヶ月になります(・∀・)✨
最初は違和感があったものの、今はまったく気にならなくなりました?
むしろ夜寝るときはつけていないと眠れないくらいです💦もともと就寝時に歯ぎしりをしていたようで、朝起きると顎が痛かったことがよくありました。
ナイトガードがわりにもなっているようですv(^-^)v✨
矯正をしつつ、夜はナイトガードにもなるマウスピース‼引用元:トルナーレデンタルクリニック
インビザラインで使用するマウスピース(アライナー)は矯正のために使用するものですので、歯ぎしり防止用に作られてはいません。
そのため、本来のナイトガードよりも強度や薄さに違いはありますが、歯科医院がナイトガードにもなると言っているので、歯ぎしりから歯や顎を守る効果もあるようです。
3.歯ぎしりの原因
そもそも、歯ぎしりには下記のような原因があります。
- ストレス
- 不正咬合
- 飲酒、喫煙
ただし、歯ぎしりが起きる原因は詳しくはわかっていないので、今回ご紹介する原因はあくまで、歯ぎしりが起きる可能性・要因の一つとして覚えておいてください。
ストレス
ストレスが原因で歯ぎしりをしてしまう人がいます。
現代社会では様々なストレスがあり、日々、多くの人がストレスを感じながら生活をしています。
しかし、そのストレスをうまく発散することができない場合、歯ぎしりや食いしばりをしてしまう事があります。
不正咬合
歯ぎしりや食いしばりは、歯並びの悪さから起こることがあります。
元々歯並びが良くないという方はもちろんですが、虫歯治療中の方で、治療の際に歯に詰めた詰め物のバランスが悪く、噛み合わせが合っていないという人や、抜歯後そのままにしているという人なども歯ぎしりや食いしばりが発生する可能性があります。
先天的な不正咬合だけではなく、後天的な要因で歯ぎしりが起きてしまう可能性もありますので、注意が必要です。
飲酒、喫煙
飲酒や喫煙などは睡眠を浅くする要因であり、睡眠が浅くなってしまった際に歯ぎしりや食いしばりが起こる可能性があります。
歯ぎしりは眠りが浅いときに起きると言われています。
睡眠は深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を交互に繰り返しているのですが、眠りが浅くなった時に筋肉の抑制が解け、その拍子に頬の筋肉が動いて歯ぎしりが起こると言われています。
その為、眠りを浅くしやすい飲酒や喫煙、さらに言えばカフェインを摂取することでも歯ぎしりが起きてしまう可能性があります。
4.歯ぎしりしやすい人の特徴
自分が歯ぎしりをしているというのを判断する方法として、下記に当てはまる様であれば歯ぎしりをしている可能性があります。
- 上あごの中央や下あごの内側に骨の隆起がある
- 上下の歯の噛む面が平らになっている
- 歯の外側、歯肉との境目あたりの歯質が削れている
- ほっぺの内側、歯に接するあたりが白くなっている
- 舌のふちに歯型がついている
- あごのエラの部分の筋肉が張っている
- あごの関節が痛い、顎の筋肉痛、肩こりがある
上記でご紹介した項目は、歯ぎしりや食いしばりがある方に多く見られる特徴です。
もちろん、これらに当てはまっても歯ぎしりをしていないという人もいますが、もしも自分がどうなのか気になるという人は一度振り返ってみてください。
5.歯ぎしりによるその他の弊害
インビザラインのマウスピースが変形してしまう以外に、歯ぎしりによる弊害としては下記のようなものがあります。
歯ぎしりによる歯へのダメージとしては、強い力がかかることによって歯が擦り減ったり割れてしまうのはもちろん、歯と歯茎の隙間が広がり、歯周病が悪化しやすく、グラグラしてしまう恐れがあります。
また、顎に強い力がかかるため、痛みが発生し、口を大きく開けられなくなる顎関節症になる方も少なくありません。
それ以外にも、顎から首や肩にかけての筋肉が緊張状態になるため、頭痛や肩こりの原因となってしまう事もあります。
さらに、歯ぎしりや食いしばりを繰り返してしまうと、歯並びや噛み合わせが悪くなってしまったり、顎の筋肉が大きく発達し、エラが張ったような顔になってしまう事もあります。
6.まとめ
今回この記事の内容をまとめると下記のようになります。
- 歯ぎしりによってインビザラインのマウスピースが変形することがある
- 非公式だが、インビザラインのマウスピースは歯ぎしりの悪影響を防止するナイトガードの役割を果たせる
- 歯ぎしりの原因は詳しくは解明されていないが、ストレスや不正咬合、飲酒や喫煙が原因の可能性がある
歯ぎしりの音が不快に感じるという人も多いですし、「昨日の夜、歯ぎしりしていたよ」なんて言われたら恥ずかしいですよね…!
インビザラインで矯正する上でも歯ぎしりや食いしばりはなるべく避けたいところですので、まずは日常的に噛み締めないように意識をし、就寝時も顔をマッサージし、筋肉をほぐしてから眠ると良いと思います。