毎日しっかりと歯磨きをしていても汚れを落としきることができなかったり、食べかすや歯垢が付着したままで、それが虫歯になってしまう事や、最悪の場合、歯が黒ずんでしまうことがあります。
実は歯が黒ずんでしまう原因は歯の汚れや虫歯だけではありません…。
「今現在、自分の歯が黒ずんできている気がするんだけど、どうしたらいいんだろう」
「今はまだ白いけど、どういう事に気を付ければ歯は黒くならないんだろう?」
そんな人のために、今回この記事では歯の黒ずみについてをご紹介します!
歯が黒ずんでしまう8つの原因や、その対処法、さらには歯が黒ずんでしまわないように習慣にすべき4つのポイントをお話したいと思います。
それではまいりましょう!
Contents
1.歯が黒ずんでしまう原因
歯が黒ずんでしまう原因には以下のようなものがあります。
- 虫歯による変色
- 付着している歯石による変色
- ステインによる変色
- 被せ物や詰め物による変色
- 銀歯による変色
- 歯の神経が死んでいる
- 薬剤による変色
- 遺伝による変色
それではここから、上記の8つの原因について、詳しく解説していきます。
虫歯による変色
口内の病気として有名である虫歯、この病気によって溶かされてしまった歯はいくつかの段階を経て黒くなってしまいます。
虫歯の症状として、初めは歯の表面だけ溶かしていくのですが、虫歯が進行していくと歯の神経まで到達し、その結果歯が黒ずんでしまいます。
虫歯は歯の黒ずみの原因として非常に多いものですので注意してください。
虫歯に関してはこちらの記事でもお話しているから興味があったら読んでみてください。
「ホワイトニングを行う前に虫歯は治療すべき?その真実とは!」
付着している歯石による変色
歯石は歯垢が固まったもので、通常は灰色をしているのですが、そこに血液が混ざってしまうと黒くなり、その結果歯が黒ずんで見えてしまいます。
黒い歯石は「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」と呼ばれており、その名の通り歯肉よりも下にある歯石です。
歯の根元の奥深くまで付着しており、しっかりと歯面にくっついてしまっているため自宅で除去するのはほぼ不可能というやっかいな歯石です。
ステインによる変色
コーヒーや紅茶、赤ワインなどの色素が強いものを摂取し続けることで歯にステインという着色汚れが付き、それを放置しておくと歯が黒ずんでしまいます。
食べ物だけではなく、煙草のヤニによる着色もこのステインによる変色に分類しても良いでしょう。
歯の表面には「ペリクル」と呼ばれる薄い膜があり、虫歯菌が食べ物のカスを分解するときに発生させる酸から歯を守ってくれる働きがあるのですが、その反面色素を付けやすいという性質があります。
そのペリクルの働きの影響で色素が歯に沈着し、最終的に歯が黒くなってしまいます。
被せ物や詰め物の変色
過去に歯科医院での治療で行った被せ物や詰め物が変色した結果、歯が黒く見えることがあります。
この変色には以下の2つのパターンがあります。
- 被せ物や詰め物に着色して黒く見える
- 被せ物や詰め物が劣化し、黒く見える
またそれ以外にも被せ物や詰め物と、歯の境目に汚れが溜まり、黒く見えてしまうというケースもあります。
銀歯による変色
銀歯を長期間使用していると、銀歯に使用している金属が溶け出した結果、周辺の歯や歯茎を黒くしてしまう事があります。
この現象は「メタルタトゥー」と呼ばれており、残念ながら簡単には取れません…。
また、溶け出しているのは金属ですので金属アレルギーを発症するリスクも高まるなど、審美性だけではなく様々な弊害が生じる可能性があります。
歯の神経が死んでいる
虫歯や外傷など、様々な原因で歯の神経が死んでしまった場合、歯が黒ずんでしまいます。
歯の中には歯髄と呼ばれる神経や血管がめぐる組織があり、この歯髄によって歯に栄養を行き渡らせているのですが、この歯髄の組織が死んでしまうと歯に栄養が行き渡らなくなり、歯が黒くなってしまいます。
1つの歯の神経が死んだ場合でも他の歯の神経が死んでいなければ歯の色のかなりの差が見られますので、発見しやすいです。
薬剤による変色
小さいころに抗生物質などを服用した影響で歯が黒ずんでしまうケースがあります。
薬剤による変色の場合、1つの歯だけではなく歯列全体が黒くなってしまう傾向にあります。
抗生物質による黒ずみの代表例として「テトラサイクリン系」の抗生物質を使用すると変色が起きると言われています。
遺伝による変色
数は少ないですが遺伝による変色によって歯が黒ずんで見える場合があります。
遺伝によって歯の色が変わる人の割合は15,000人に1人と言われています。
また、色の度合いも人によって違い、黒くならずに黄色くなっていくケースも少なくありません。
以上の8つが歯が黒ずんでしまう原因として知られています。
2.黒ずんだ歯を改善する方法
黒ずんだ歯を改善する方法としては、以下のような方法があります。
- 虫歯を治療する
- ホワイトニング歯磨き粉を使う
- 歯科医院でクリーニングを行う
- 被せ物や詰め物を再治療する
- セラミック製の歯やラミネートベニアをつける
- ホワイトニングを行う
それではこちらも詳しく解説していきます。
虫歯を治療する
虫歯が原因の場合は虫歯を治療することで、歯の黒ずみを改善することができます。
初期虫歯であれば歯を削らずに治療することが可能ですが、穴が空いている虫歯に対しては虫歯の部分を削る必要があります。
また、歯髄という神経や血管が集まる場所まで達しているようなら、歯の根元からの治療が必要となります。
治療の度合いはどの程度虫歯が進行しているのかによりますが、虫歯を治療することで歯の黒ずみを改善することができますよ!
ホワイトニング歯磨き粉を使う
市販されているホワイトニング歯磨き粉を使う事で、軽度の黒ずみであれば改善することができます。
ホワイトニング歯磨き粉とはホワイトニング成分が含まれた歯磨き粉の事です。
ただし、しっかりと黒ずんでしまった歯に対しては効果は薄いので、「この歯の色、怪しいな」と思った段階で使う事をおすすめします。
歯科医院でクリーニングを行う
歯科医院でクリーニングを行う事で、歯石やステインによる汚れなどで黒ずんでしまった歯を改善することができます。
歯科医院で行ってもらえるクリーニングとしては歯石取りや、表面みがきなどがあります。
これらは保険適用される場合が多く、比較的安い値段で行ってもらえるので、定期検診も兼ねて歯科医院を訪れるのが良いでしょう。
被せ物や詰め物を再治療する
変色してしまった被せ物や詰め物を再治療することで、歯の黒ずみを改善することができます。
ちょっとした黒ずみであれば、表面を研磨することで黒ずみを除去することができます。
しかし、黒ずみがしっかりとしたものであれば再治療を行えば黒ずみを改善することができます。
セラミック製の歯やラミネートベニアをつける
これも被せ物や詰め物の再治療と似てはいますが、より黒ずみにくいセラミック製の物やラミネートベニアに変えることで、黒ずみを改善する方法です。
この方法であれば根本から素材を変更しているので銀歯による変色リスクもありません。
ただし、注意点として保険適用外となり自費診療となりますので、値段は高くなってしまいます…。
ホワイトニングを行う
歯科医院で行うオフィスホワイトニングや自宅で行うホームホワイトニングを行う事で歯の黒ずみを改善する方法があります。
歯の神経が死んでしまっている場合はホワイトニングとは少し違いますが、ウォーキングブリーチという方法で白くすることができます。
歯科医院で行うホワイトニングは高いというイメージがあるかもしれませんが、2,500円という安価な値段で行えるホワイトニングもありますので、チェックしてみてください!
3.歯を白いまま保つための4つのポイント
歯の黒ずみを予防するために習慣にしてほしいものとしては以下の4つがあります。
- 歯ブラシでブラッシングした後は歯間清掃を
- 飲食後は口をゆすぐ
- 歯磨き粉にこだわる
- 口内に病気に注意する
歯ブラシでブラッシングした後は歯間清掃を
歯ブラシでブラッシングした後はデンタルフロスや歯間ブラシで歯間清掃を行う事で口内の歯垢や食べかすなどの汚れを綺麗にし、虫歯を防ぎ、黒ずみを予防することができます。
歯ブラシでのブラッシングのみでは口内の汚れの60%程しか除去することができません。
しかし、ブラッシング後にデンタルフロスや歯間ブラシで歯間清掃を行う事で口内の汚れの80%以上を除去することができます。
ですので、歯磨き後は必ず歯間清掃を行いましょう。
飲食後は口をゆすぐ
飲食後に口をゆすぐことで、ステインによる着色汚れなどの定着を防ぐことができます。
忙しい朝や、環境的に歯磨きができないお昼などに口をゆすぐだけで口内環境を清潔に保つことができます。
水で口をゆすぐだけでも問題はないのですが、薬用マウスウォッシュを使用するとより効果的ですので、ぜひ試してみてください。
歯磨き粉にこだわる
歯磨き粉に含まれる研磨剤の有無を確認し、なるべく研磨剤の無いものを選びましょう。
研磨剤が含まれている歯磨き粉で強くゴシゴシとブラッシングしてしまうと、歯の表面を傷つけてしまい、逆に汚れがつきやすくなってしまいます。
その為、今使用している歯磨き粉に研磨剤が含まれているかどうかを確認し、含まれているのであれば、買い替えることも検討してみてください。
口内の病気に注意する
これは黒ずみだけに限ったことではありませんが、口内の病気から黒ずみが発生することがありますので、定期的に歯科検診を受けるなどで口内の病気に注意しましょう。
4.まとめ
今回、この記事でご紹介している内容をまとめると下記のようになります。
- 歯が黒ずむ原因としては虫歯や着色汚れなど、8つの原因がある
- 対処法は歯科医院での治療やホワイトニングなどがある
- 普段から口内を清潔にすることで黒ずみのリスクを減らすことができる
黒ずみは汚れとしても目立ってしまうので、できれば黒くならないように、この記事を参考に対策してみてください!