虫歯や歯周病など、口内の病気は意外と身近に潜んでおり、決して他人事ではありません。
それは若い方も例外ではなく、虫歯や歯周病などを放置しておくと最悪の場合、歯を失ってしまう可能性も…!
そこで今回、ご紹介したいのはインプラントについてです!
「インプラントってそもそも何なの…?」
「インプラントを勧められたのだけど、いまいちよくわからなかった…」
こんな方のために、今回この記事ではインプラントとは?というところから、インプラントのメリット・デメリットやインプラントと他の施術の違い、インプラントの注意点など、基礎知識をわかりやすくご紹介していきます!
それでは、知られざるインプラントの世界へ足を踏み入れてみましょう!
Contents
1.インプラントとは
インプラントとは、何らかの原因で歯がなくなってしまった場所に埋め込む人工の義歯の事です。
しかし、現在の歯科治療の現場においてのインプラントとは本来の意味とは少し違い、インプラントを使用した治療の事を指す場合が多いです。
歯がなくなってしまった部分に装着するため、ブリッジや入れ歯、差し歯などと一緒に考えられることが多いです。
それではインプラントにはどんなメリット・デメリットがあるのかをご紹介していきます。
2.インプラントのメリット・デメリット
インプラントのメリットとデメリットを簡単に表にしてみました!
メリット | デメリット |
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インプラントは人体との親和性が高く、安全なチタンが使用されているため、安全性が高く、メンテナンスは必要ですが、長期間付け続けていられるので、その効果も長く持続します。
また、歯を削ることなく付けられることから、残っている歯や組織を傷つけることなく、しっかりと歯を守ってくれます。
しかし、一部の場合を除いて基本的には保険適用外、つまり自費診療となるためその値段も高額になる場合があります。
また、人口の歯根を埋めるための手術が必要になり、治療期間もインプラントが顎の骨に定着するまで行うため長く、ケアが必要になってきます。
入れ歯やブリッジよりは導入のハードルは高いですが、その分、自分の歯のようにしっかりと噛めるのが良いところでもあります!
3.インプラントと他の治療の違い
失われてしまった歯を治すための治療には、インプラント以外に以下のものがあります。
- ブリッジ
- 入れ歯
- 差し歯
それでは一つずつ、その違いについてお教えします!
インプラントとブリッジの違い
ブリッジとは、無くなってしまった歯の隣の2つの歯を使い、橋を架けるようにダミーの歯を作り、装着する治療法です。
保険が適用されるため安価な値段で済みますし、手術の必要もないので手軽に歯を取り戻すことができます。
しかし、ブリッジを装着するために両隣の歯を削る必要があること、さらに両隣の歯の状態が悪い場合にはブリッジを装着することができないなどのデメリットもあります。
ブリッジは歯が1.2本無くなってしまったという程度であればかなり有効な治療法ではありますが、抜けてしまった両隣の歯の寿命を短くしてしまう可能性があるため、インプラントに比べて安全性に劣る部分はあります。
インプラントと入れ歯の違い
入れ歯治療は取り外せる義歯を使って歯を補う治療法で、補綴治療の中でもかなり有名な部分になります。
入れ歯には「総入れ歯」と「部分入れ歯」があり、どちらとも口の中の型を取り、調整しながら作ってもらうという方法になるため、歯科医院に複数回通う必要があります。
インプラントと比べると短期間でできる上に、保険が適用されるのでかかる費用は安く済みますが、噛む力が本来の20%~30%程度に落ち込んでしまうという大きなデメリットがあります。
ただ、メンテナンスは簡単で、基本的には取り外して水のみでブラッシングを行うか、入れ歯専用の歯磨き剤を使い綺麗にするだけでOKです。
インプラントと差し歯の違い
インプラントは歯根がないところに人工の歯根を差し込み、歯冠をはめ込む治療法ですが、差し歯の場合は、自身の歯根が残っている場合に、その部分に歯冠を差し込むという治療法ですので、ブリッジや入れ歯、インプラントとは異なる治療法になります。
上記3つは自分の歯の具合や治療を受ける歯科医院によって、値段や治療期間、できる治療法が変わってきますので、歯科医師ときちんと相談してから選ぶようにしましょう。
4.インプラントの注意点
インプラントを受けるにあたって、下記に当てはまる人は注意が必要です。
全身疾患や重篤な持病を持っている場合、例えば心疾患や糖尿病などは注意してください。
例えば、糖尿病を患っている人は、手術後の傷の治りが遅くなる傾向にあり、感染症にも注意が必要になるためです。
また、歯周病を患ったままインプラントを埋入すると、歯周病菌がインプラントを支えてくれる組織に感染し、インプラントが揺れたり、最悪の場合脱落してしまいます。
顎の骨が薄い場合、インプラント治療の手術が不可能なケースもあるため、インプラント治療前に検査を受ける必要があります。
5.まとめ
この記事でご紹介したことをまとめると以下のようになります。
- インプラントとは歯がなくなってしまった部分に人工の歯根を埋め込み、そこに歯冠を装着する治療のこと
- インプラントは安全性が高く、効果も長いが自費診療のため高額で手術も必要
最近ではインプラントを行う人も増えてきていますので、今考えている人はぜひこの記事を参考にしてみてください!