インプラントの7つのリスクとリスクを未然に防ぐ方法とは!

インプラント リスク アイキャッチ




先行投資や治療など、何事においてもリスクはないに越したことはないですよね?

それはこれからインプラントを受ける人にとっても同じだと思いますが、インプラントにはどんなリスクがあってどうすれば回避できるのかがわからない人も多いと思います。

「インプラントは受けたいけど、事前にリスクを知っておかないと怖いなあ」
「そもそも何が危険かもわからずに治療を受けることはできない…」

と思うのは当然ですよね。

そこで今回は、インプラントにまつわる7つのリスクと、それを回避するための対策をご紹介していきます!

簡単には決められないことだからこそ、しっかりと情報を知り、検討してくださいね。

1.インプラントの7つのリスク

インプラントには下記のようなリスクがあります。

  • 手術が必要
  • 費用が高額
  • 術後のメンテナンスが必要
  • 細菌感染に弱い
  • 骨の量によってはインプラント埋入ができない
  • 特定の疾患があると治療ができない
  • 治療期間が長い

それではこれから一つずつ解説していきます!

手術が必要

インプラント治療を行うためには外科手術が必要になります。

そもそもインプラントとは、歯がなくなってしまった部分に人工の歯根を埋め込み、その上から歯冠をはめ込み、歯を取り戻す治療の事です。

その際、人工の歯根を埋め込む、歯冠をはめ込むために外科手術が必要になってきます。

通常の外科手術と同じく、腫れや出血、手術者のミスなどもリスクが考えられるため、絶対に安全とは言い切れません。

また、血管を切ってしまうため、神経の損傷による唇の麻痺などが起こるケースも考えられます。

そもそもインプラントのことをあんまりよく知らないなあ…という人はこっちの記事にインプラント概要が書いてあるから、ぜひ読んでみてください。
「インプラントとは?インプラントの基礎知識をわかりやすくご紹介!」

費用が高額

インプラントは見た目の向上を図る審美目的に分類されているため、保険が適用されず、全て自己負担で治療を行う事になるため、かかる費用も高額になってしまいます。

それだけではなくオプションなども加わればさらに高額になります。

ただし、生まれつき顎の骨に欠損があったり、事故や病気などで欠損してしまった場合など、命に関わるような場合は保険が適用になります。

術後のメンテナンスが必要

インプラントが歯周病菌に感染してしまうと、インプラント周囲炎という病気になってしまい、人工歯根を支えている骨を溶かしてしまい、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまう可能性があります。

そのため、手術後は定期的にメンテナンスを行う必要があります。

インプラントのメンテナンス

細菌感染に弱い

天然歯には歯根膜という歯根部分のクッションを役割をしている組織があるのですが、インプラントには歯根膜がなく、その結果、歯肉への血液の供給が天然の歯に比べると少なくなっています。

そのため、細菌感染への防御力も低く、天然歯に比べると細菌に感染しやすい状況となっています。

骨の量によってはインプラントを埋め込むことができない

インプラントは人工の歯根を骨に埋め込む必要がありますが、顎の骨の量が少ない場合、インプラントを埋入することができません。

一般的に使われているインプラントの大きさは、直径3~5mm、長さが6~18mm程度ありますのが、顎の骨に幅や高さが足りないと判断された場合、もしくは骨の幅や高さが足りていても骨密度によってはインプラントを埋め込むことができません。

骨の量が不足し治療が受けられないという場合でも、骨造成や骨の移植を行うことでインプラント治療を受けることはできますが、その手術費用や時間などのコストがさらにかかり、負担となってしまいます。

特定の疾患があると治療ができない

下記のような疾患がある場合にはインプラント治療が受けられないことがあります。

特定の疾患

糖尿病の場合は細菌の感染に弱く、進行してしまうと抵抗力や免疫力が落ち、歯周病になりやすくなるのですが、歯周病になってしまうと、インプラントを埋入する際に骨との結合がうまくいかない場合があります。

骨粗しょう症の場合、骨の密度が減少しスカスカの状態になってしまいますので、インプラントの埋入が難しくなります。

腎臓病も糖尿病と同じく、骨との結合が難しくなりますし、肝臓病の場合は重度の疾患であれば血液を凝固させる成分が不足し、血液が止まりにくいという可能性もあります。

病気の進行具合にもよりますので、これらに当てはまるという方は一度医師と相談して判断する必要があります。

治療期間が長い

インプラントを埋入する手術自体は短いのですが、全体でみるとインプラントが骨と結合するまでに時間がかかります。

下あごではおよそ3ヶ月以上、上あごに至っては6ヶ月以上が必要と言われており、インプラント似たような施術である入れ歯やブリッジと比べると治療期間はかなり長いです。

さらに骨の量が足りない場合は、別途手術が必要ですのでさらに期間は長くなってしまいます…。

以上がインプラントにまつわる7つのリスクになります。

2.インプラントのリスクを回避するためには…

インプラントのリスクをある程度回避するためには、下記を意識することが重要です。

  • 施術してくれる人の腕前を見極める
  • メンテナンスをしっかりと行う
  • 医療費控除を利用する

施術してくれる人の腕前を見極める

歯科医院のHPなどに医師のプロフィールなどが記載されていると思いますが、それらをきちんと読みましょう。

また、実績などがあればそれも医師の技術不足によるリスクを回避するためデータとなります。

また、コミュニケーション不足によるトラブルというのも少なからずありますので、実際に話してみてコミュニケーションがしっかりと取れる医師を選ぶことも重要です。

メンテナンスをしっかりと行う

細菌感染やインプラント周囲炎を避けるために、口内を清潔な状態で保つ努力が必要です。

術後のメンテナンスだけではなく、毎日の歯磨きをしっかりと行い歯垢や汚れなどを除去することも必要です。

医療費控除を利用する

インプラント治療に関しては基本的に保険が適用されませんが、医療費控除を利用することで少しお得に治療を受けることができます。

医療費控除とは1年間に10万円以上の医療費を支払った場合、かかった医療費と総所得金額に応じて所得税が減額させる制度です。

保険が適用されない審美歯科でも、医療費控除は利用できますので、これは絶対に使ったほうが良いと思います。

医療費控除や保険適用に関してはこっちの記事で詳しく紹介しているから、ぜひ参考にしてみてください。
「インプラントの保険適用について|少しでも安く治療を受けよう!」

3.まとめ

今回ご紹介したことをまとめると下記のようになります。

  • インプラントには手術が必要、費用が高額、細菌に弱いなどのリスクがある
  • リスクを回避するためにメンテナンスをしっかり行う

インプラントのリスクについてご紹介しましたが、それを上回るほどの大きなメリットもありますので、自分の状況や医師の方と相談してみてはいかがでしょうか?