「シェー!!!!」
という名ギャグでおなじみのおそ松くんのキャラクターのイヤミ、そのギャグと同じくらいに印象に残っているのが、特徴的な出っ歯ではないでしょうか?
そこでふと思ったのですが、イヤミのような出っ歯でも矯正を行う事が可能なのでしょうか?
そこで今回は、インビザラインによる出っ歯の矯正方法やその症例など、出っ歯をインビザラインで矯正する際に気になることをまとめてみました!
5分で読める内容となっていますので、通勤時間やちょっとした空き時間にでも読んでみてください!
Contents
1.インビザラインによる出っ歯の矯正は可能?
インビザラインで出っ歯を矯正することは可能です。
出っ歯にはいくつかの原因があり、例えば生まれつき前歯が大きかったり、生活習慣や抜歯、歯の損傷など、様々な原因が考えられます。
しかし、インビザラインは万能ではないため、どんなケースの出っ歯でも矯正できるわけではなく、矯正が可能な出っ歯の症状には限りがあります。
そもそもインビザラインはワイヤー矯正と違い、矯正できない症例がいくつか存在します。
この中でも、出っ歯の矯正に関係するものは「上下のあごの位置がずれている」というものになります。
矯正を行うにあたり、あごの位置を正しい場所に調整する必要があるのですが、インビザラインのようなマウスピースでの矯正の場合、骨格自体を矯正することができません。
その為、上下のあごの位置がずれているのが出っ歯の原因である場合はワイヤー矯正などを併用して行うなど、ちょっとした工夫が必要になります。
上記でご紹介した以外の症例であればインビザラインでも矯正することは可能ですよ!
2.出っ歯をインビザラインで矯正する際のおすすめクリニックと症例
症例によってはインビザライン単体で出っ歯を矯正することも可能です。
まずは、実際に出っ歯が治った症例をご紹介します。
症例①:本郷さくら矯正歯科
出展元:スマイルイノベーション矯正歯科・新宿 本郷さくら矯正歯科
元々の状態は出っ歯が邪魔をしているため口が閉じにくく、その影響で前歯が乾きやすくなり歯周病や口臭の原因にもなっていました。
矯正治療を行う際に抜歯を行わないプランと、抜歯を行うプランを比較し、その結果抜歯をして矯正治療を行いました。
治療期間も1年4ヶ月ほどで終わることができ、マウスピースをしっかりと装着していたことで治療に遅れや狂いがなく進めることができたそうです。
ちなみにこのクリニックには下記のような特徴があります。
- iTeroスキャニングを日本で初めて導入
- 世界的な矯正専門誌 JCOに論文が掲載
- スタッフ全員がインビザライン経験者
その為、治療を行う上で心配な事や不安な事もスタッフに聞くことで、きちんと回答を得られるメリットもありがたいクリニックです。
症例②:東京駅前しらゆり歯科
上の出っ歯を矯正したいという事で来院し、抜歯をせずにインビザラインで矯正を行いました。
上の歯列全体を後方に移動し、複数の歯を少しずつ削るIPRを行い、スペースを作ることで出っ歯の矯正を図っています。
また、下の歯もバランスを取るために矯正を行っており、歯列のアーチを拡大しつつIPRでスペースを作りました。
治療期間は1年8ヶ月と少し長めではありますが、毎日22時間以上しっかりとマウスピースを装着していたそうで、治療はスムーズにすすみ、ゴムかけも怠ることなく行っていたのでかみ合わせも良い状態だったそうです。
IPRやゴムかけについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
「インビザラインでは歯を削ることがある!歯を削るIPRとは?」
「インビザラインに使うゴムの効果とは!顎間ゴムの効果・注意点」
ちなみに、このクリニックは東京駅から徒歩3分という好立地にあり、年間インビザライン症例数が401以上の歯科医師に送られる「ブラックダイヤモンド・プロバイダー」を受賞した医師が在籍しています。
症例③:南青山矯正歯科クリニック
こちらの症例は角度によっては2本の前歯が出っ歯に見えてしまうという事で矯正の相談にきました。
治療期間としては1年程度で終了したそうで、出っ歯の他にも叢生を矯正し、綺麗な歯並びになりました。
こちらも歯を削ってスペースを作るIPRや、インビザラインを補助するアタッチメントを装着し、治療を進めていたようです。
ちなみに、この南青山矯正歯科クリニックは、女性が女性のために行う女性専用審美・矯正歯科で、インビザラインだけではなく、ワイヤー矯正やホワイトニングなど、美しくなるための歯科全般を取り扱っています。
また、女性だけで施術が行われるので、女性視点での相談やアドバイス、提案などがしやすい環境が特徴ですので、女性の方はぜひカウンセリングに行ってみてはいかがでしょうか?
3.抜歯について
インビザラインで出っ歯を矯正する際に、抜歯が必要になる場合があります。
もちろん、全ての症例に抜歯が必要なわけではありませんが、抜歯をしなければ出っ歯が改善しないという場合も多いです。
矯正においては個人差がもちろんありますし、抜歯をするかどうかは1つの症例でも意見が割れることがあるくらい、明確な基準がありません。
ただ、前方に出ている歯を後ろに戻すためには、それなりのスペースが必要となり、そのスペースを作るために抜歯を行うというケースが多いです。
抜歯を行う場合、一般的には「小臼歯」という歯を抜き、抜歯によって空いたスペースを使用し治療を進めていくことが多いです。
インビザラインで矯正を行う場合は治療を始める前にクリンチェックというソフトを使用し、3Dシミュレーションを作成してくれます。
しかし、抜歯を行うかどうかの最終的な判断は歯科医師が行います。
その為、医師がこれまで関わってきた症例数や持っている知識などの違いから、クリニックが違うだけで診断が違うという事もあります。
それは、出っ歯の症状で悩んでいる場合でも同じで、症例によっては抜歯が必要だったり、逆に抜歯しなくても矯正が行える場合もあるため、もしも歯を抜くのが嫌だという場合は違う歯科医院に診てもらうのも大切です。
ちなみに、治療開始前に事前にクリンチェックでシミュレーションを作成しても、歯がその通りに動くとは限りません。
その為、治療途中で抜歯が必要になる場合もありますので、インビザラインで矯正を行う場合は、なるべく治療計画の変更が無いようにしっかりと装着しましょう!
4.インビザラインで出っ歯だけを部分的に矯正できる?
インビザラインでも出っ歯だけなどの部分矯正を行うことが可能です。
その場合、普通のインビザラインではなく、「invisalign Lite(インビザライン ライト)」で矯正を行います。
invisalign Lite(インビザライン ライト)とは?
インビザライン ライトは軽度の不正歯列(前歯の多少のズレやすきっ歯)などを改善するための部分矯正や、矯正治療後の後戻りのリカバリーができるマウスピース矯正です。
マウスピースの数や治療期間に制限があり、14ステージ(1ステージが2週間)、つまり約7カ月ほどで、治療が終わることや、かかる費用も安いことがメリットとして挙げられます。
ただし、注意点としてインビザライン ライトであれば部分矯正はできますが、それはあくまで軽度の改善であり、重度の症例であれば、インビザライン ライトでは矯正を行うことができません。
例えば、出っ歯以外にも矯正が必要だったり、同じ出っ歯でもその症状に対して医師が重いと判断した場合などが挙げられます。
そのため部分矯正を行いたいのであれば、歯科医院で診察を行った後、インビザライン ライトでも出っ歯が治療できるかどうかをきちんと歯科医師の方に聞いてみましょう。
5.出っ歯をインビザラインで治療する場合の費用
出っ歯をインビザラインで治療する場合、以下のような相場となっています。
インビザライン ライトのような部分矯正であれば、出っ歯でも30万円前後、高くても40万円程で治療を行うことができます。
しかし、インビザライン ライトでは矯正できない場合や取り扱っていない場合などは全体矯正と同じくらいの値段がかかってしまうため、約80万円ほど見ておいた方がいいかもしれません。
紹介している金額はあくまで相場ですので、実際にかかる費用に関しては自分の症例や歯科医院の決める値段によって変わってきます。
インビザラインにかかる費用については下記記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください!
「インビザラインにかかる費用|矯正治療の相場を比較してみました!」
6.インビザライン以外で治療する場合
出っ歯を矯正する際に、インビザライン単体での矯正治療以外の方法には下記のようなものがあります。
- マウスピースとワイヤーを併用する矯正
- ワイヤーのみの矯正
こちらも一つずつご紹介していきます!
マウスピースとワイヤーを併用する矯正
マウスピースとワイヤー矯正を併用することで、前歯をより大きく動かすことができるため、出っ歯の場合はもちろん、上あごの骨格自体が前に出ている場合でも歯列矯正を行う事ができます。
まず始めにマウスピース矯正で歯並びを綺麗に整えた後に、ワイヤー矯正で前歯全体を後退させ、出っ歯を治療していきます。
インビザラインだけでは難しい症例や、少しでも早く歯列矯正を終わらせたいという人には最適な方法です。
マウスピースとワイヤーを併用して矯正した症例
この症例はまず始めにワイヤーにて大きく歯を動かし、その後、インビザラインに切り替えて矯正を行いました。
このように、インビザラインとワイヤーを併用して矯正を行うことでも出っ歯の矯正を行うことができます。
インビザラインとワイヤー矯正についてはこちらも記事もありますので、興味があれば読んでみてください!
「インビザライン矯正とワイヤー矯正の併用による歯列矯正について」
ワイヤーのみの矯正
この方法はインビザラインのようなマウスピースを使用せずにワイヤーのみで出っ歯の矯正治療を行う方法です。
ワイヤーによる矯正治療の特性として、インビザライン矯正と違い他人に気付かれやすく、食事もしにくいなどのデメリットもありますが、その反面、歯を大きく動かせるため、どんな症例でも対応が可能です。
実際、マウスピース矯正と値段の方も大きな差はなく、昔からある効果的な治療法という部分で、芸能人でも裏側矯正を行っているという人も少なくありません。
ワイヤーのみで出っ歯を矯正した症例
上の歯が2本出ているのと、下の歯がガタガタだったので、ワイヤーのみで矯正を行った症例です。
治療した結果、かみ合わせや歯並びなどがしっかりと改善されました。
インビザライン矯正とワイヤー矯正の違いについては下記記事で詳しくご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください!
「インビザラインとワイヤーを比較!初心者でもわかる2つの違い」
出っ歯を自力で治す方法があり、下記のようなものになります。 上記の方法で矯正を行うことはできますが、かみ合わせがずれたり、無理な矯正で歯が痛むようになったりと、様々な弊害が起こる可能性もありますので、注意が必要です。
マウスピースやワイヤーの特性の違いや、どのくらいの症状ならどちらの方が適切なのかなどは歯科医の判断を仰ぐべきです。
しかし、歯科医の知識や経験によっても判断に違いがありますので、医院選びについては、より歯列矯正の症例が多い歯科医院の方がリスクは少なくなりますよ!
7.ガミースマイルについて
インビザラインでは歯並びが原因で起こるガミースマイルであれば改善することができますが、それ以外が原因でのガミースマイルを改善することはできません。
ガミースマイルとは笑った時に上の歯茎部分が見えてしまう口元の事を指しますが、ガミースマイルの原因には以下のようなものがあります。
- 歯並びが原因
- 歯茎が原因
- 顎の骨格が原因
インビザラインで出っ歯を治す、つまり歯並びを改善するという事は「歯並びが原因」で起こるガミースマイルに関しては改善することはできます。
ただ、インビザラインでは歯茎や骨格まで矯正することはできないので、原因によっては改善することができません。
インビザラインで出っ歯を矯正することで、前歯の状態に変化が出ますが、インビザラインが原因でガミースマイルになることはありません。 ただし、歯茎や骨格を矯正することはできないので、インビザライン治療後にガミースマイルになったと感じる人は、歯茎や顎の骨格が原因となっている可能性が高いです。
8.出っ歯を矯正すると横顔が変わる
インビザラインで出っ歯を矯正することで、横顔が変わる可能性があります。
インビザラインで変わる部分として、鼻の先端からあごの先端を線で結んだ「Eライン」という部分に変化があります。
Eラインとは、”エステティックライン”の略であり、鼻筋や口元、フェイスラインのバランスを表す一つの指標の事で、横から見たときに鼻先とあごの先端を1本の線で結び、口元とのバランスによって横顔の美しさを計るものです。
出っ歯や受け口で悩んでいる人の中には、Eラインから口唇が出てしまっている場合が多く見られます。
しかし、インビザラインで矯正を行う事によって、歯並びが変わったことで口元が後退し、美しいEラインを手にする事ができる場合があります。
横顔の変化についてはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
「インビザライン矯正によって横顔が変わる?変化の詳細とEライン」
9.まとめ
今回ご紹介したことをまとめると下記のようになります。
- 出っ歯はインビザラインで矯正できる
- 出っ歯には2つの種類があり、状態によってはワイヤー矯正と併用して行う場合がある
- 抜歯を行う事もあるので、より経験の豊富な歯科医院を選ぶと良い
出っ歯は悪い事ではありません。
しかし、出っ歯で悩んでいる人も多く、矯正治療を行いたいという人も少なくないでしょう。
ですので、もしも矯正治療を行う場合は、抜歯する可能性も少なくありませんので、歯科医院選びは慎重に行い、納得できる歯科医院で理想の歯並びを手に入れましょう!