歯列矯正を行うのなら、絶対に希望通りの美しい歯並びにしたいですよね?
そのために、歯列矯正にはゴムを使った治療がありますが、インビザライン矯正でもゴムを使う場合があるんです。
「インビザラインでゴムを使うといっても、本当に効果があるの?」
「そもそもゴムって何のために使うの?」
など、きちんと理解していない人もきっと少なくないでしょう!
ということで今回は、インビザライン矯正に使用する「ゴム」について、その用途・効果や注意点などをご紹介します!
あらかじめ言っておきますと、ゴムを使うにあたり危険なことはないので、知識の一つとしてぜひこの記事を読んでみてください!
Contents
1.インビザライン矯正に使うゴムとは?
インビザライン矯正の途中、場合によっては最初から歯に樹脂で作られたフックをつけ、ゴムをかけることで矯正の補助をしてくれます。
ゴムは小さな輪ゴムのようなもので「エラスティックス」「顎間ゴム」などと呼ばれる事が多いです。
ゴムには直径8mmや6mmのものなど様々な大きさがあり、ゴムが小さくなればなるほど強い力がかかるようになっています。
インビザラインだけではなく、ワイヤー矯正でもゴムを使う事は非常に多く、その効果も同じですので、覚えておいてください。
インビザラインのゴムに関してはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてみてください。
「インビザラインにゴムは不可欠!?その役割やポイントまとめ」
2.インビザライン矯正に使うゴムの効果
インビザラインで使用するゴムには下記のような効果があります。
- 上下の歯の正中を調整する
- 噛み合わせを調整する
- 歯の移動をサポートする
一つずつ詳しくご紹介していきます。
上下の歯の正中を調整する
顎間ゴムを使用することで、上あごと下あごの正中を調整してくれる効果があります。
そもそも正中とは歯の真ん中のラインの事で、正中を合わせることで、美しい歯並びに見えるだけではなく、身体のバランスを整えることができます。
左右対称の物に惹かれる傾向は人間だけではなく様々な動物でも見つかっているのですが、歯並びも同じで、正中がズレ、左右非対称の歯並びを美しいと思う人は全体的に少ない傾向にあります。
また、正中がズレていると、全身の骨格のバランスにもズレが出てしまうため、身体的にもよくありません。
そこで、インビザラインでは顎間ゴムの「引っ張る力」を使い、正中を整えることで美しい歯並びと身体のバランスを整えていきます。
噛み合わせを調整する
インビザライン矯正に使われる顎間ゴムには、上下の歯の噛み合わせを良くしてくれる効果があります。
インビザラインをずっと装着していくと、マウスピースの圧力によって歯が歯茎の方向に移動してしまう(埋まってしまう)ケースがあります。
そうなってしまった場合、噛み合わせに変化が起きてしまい、噛み合わせが合わなくなってしまう事もあります。
そして、噛み合わせが悪いと下記のような症状が起きてしまう可能性があります。
噛み合わせが乱れてしまうと、身体のバランスを保つことが難しくなるという身体の仕組みがあり、マウスピースのみだとかみ合わせがうまくいかない場合も考えられます。
それを防ぐためにゴムかけを行い、上下の歯のかみ合わせをしっかりと合わせることで様々な弊害を防ぎ、きちんとした歯並びとかみ合わせを実現してくれる効果があります。
歯の移動をサポートする
インビザラインにゴムを取り付けることで、インビザライン自体の矯正力を強め、歯の移動をサポートする効果があります。
顎間ゴムには様々な掛け方があり、どこの歯からどこの歯までゴムをかけるか、などで歯の動き方のサポート具合にも変化があります。
例えば、出っ歯の矯正の場合、Ⅱ級ゴムと言って、上の前歯から下の奥歯にゴムをかけることで、上の歯を後方に戻す効果があります。
出展元:まきの矯正歯科クリニック
このように、症例に合わせて顎間ゴムの掛け方を変え、出っ歯や受け口、開咬などの様々な症例に対するインビザライン矯正をサポートする効果があるのです。
以上が、インビザラインにおける顎間ゴムの効果になります。
3.インビザライン矯正に使うゴムの注意点
インビザライン矯正において、ゴムを使う際の注意点としては下記のようなものがあります。
- 目立つことがある
- 口を大きく開けすぎない
- ストックを常に多めに持ち歩く
それでは一つずつご紹介していきますよ!
目立つことがある
ゴムを付けることでそのゴムが目立ち、インビザライン矯正が他人に知られてしまう可能性があります。
ゴムは表面にかけることもあり、いくら透明なマウスピースと言えどその見た目に変化が出てしまいます。
顎間ゴム自体もなるべく目立たない色になってはいますが、矯正していることに気付かれるくらいには目立ってしまいそうですね…。
口を大きく開けすぎない
あくびなどで口を大きく開けすぎてしまうと、ゴムが切れてしまう可能性があります。
もちろん、顎間ゴムをもらう際は一つだけではなくいくつかストックをもらうので、一つ切れたくらいでは問題ありません。
しかし、出先などでゴムが切れてしまい、ゴムを装着していない時間が増えてしまうとその間はゴムの効果はなく、その分治療が長引いてしまいます。
ストックを常に多めに持ち歩く
外出するときは顎間ゴムのストックを多めに持ち歩くことが重要です。
ゴムである以上、何かの拍子でどこかに飛んで行ったり、切れてしまったりというトラブルも考えられます。
その時に、ストックを持ち歩いていなかった、もしくはストックがなくなってしまうと、ゴムを付けていない分だけ治療が長引いてしまいます。
その為、鞄の中に常にストックを持って置き、いつ顎間ゴムにトラブルがあっても良いようにしましょう。
4.まとめ
今回この記事でご紹介したことをまとめると下記のようになります。
- インビザライン矯正で使用するゴムはかみ合わせを良くする効果がある
- ゴムを付けることで、見た目が変化し目立ってしまう可能性がある
- 外出の際はゴムのストックを多めに持ち歩く
かみ合わせを整えることは健康面において非常に重要なことです。
多少いやな思いはするのかもしれませんが、きちんとゴムを装着し効果的に使い、美しい歯並びとかみ合わせを手に入れましょう!