普段から大切な歯磨き、インビザライン装着時はもっと重要になるのを知っていますか?
歯は一生使っていくものなので、虫歯や歯周病などの病気を防ぐために、歯磨きを毎日きちんと行っているかと思います。
そんな歯磨きですが、インビザラインで矯正を行っているとき程入念に行う必要があります。
しかし、それはいったいなぜなのでしょうか?
そこで今回は、インビザライン治療中に歯磨きを念入りに行う理由と、間食時や外出時など、様々なパターンでの歯磨きについてをご紹介していきます!
意外と知らない豆知識かもしれませんので、ぜひこの記事を参考に歯磨きについてを考えてみてください!
0.インビザラインは取り外しが自由
そもそも、インビザラインは取り外しが自由にできるため、歯磨きに対するストレスはかなり少ないです。
ワイヤー矯正の場合、矯正装置が常時、口の中に装着されていますので、歯磨きがしづらく、ストレスが溜まってしまう人も少なくありません。
インビザラインで矯正している人の中では、毎回取り外すのは面倒という声もあるため、一長一短ではあります。
しかし、インビザラインは取り外しができるため、ストレスなく食事や歯磨きができるため、「着脱しないがストレスが溜まる」かもしれないワイヤーで矯正するのか、「着脱の必要はあるがストレスフリー」のインビザラインにするかはしっかりと考えた方が良いでしょう。
1.インビザライン矯正中は入念に歯を磨く理由
インビザライン矯正中に、入念に歯を磨く理由として、インビザラインで歯を覆うことで、虫歯リスクが高まってしまうからです。
そもそも、矯正治療を行っていない状態の口内は唾液の効果によって、様々な口内トラブルから守られています。
しかし、インビザラインで矯正を行うことで歯がマウスピースで覆われてしまうため、唾液の効果がうまく発揮できず、その結果、インビザラインを行っていない人よりも虫歯リスクが高くなってしまいます。
その為、普段よりも念入りに歯磨きを行う必要があります。
具体的には、いつも歯磨きをする際に使う歯磨き粉だけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスを使った歯間清掃、そしてできればマウスウォッシュのような洗口液を使い、除菌も行っていきましょう。
特に、インビザラインでは歯を削り、歯と歯の間の隙間を多く作る「IPR」と呼ばれる施術を行うことがあります。
その為、歯間に食べかすや雑菌が溜まりやすい状態でもありますので、歯間ブラシやデンタルフロス等を使った歯間清掃はしっかりと行いましょう。
IPRについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみて下さい。
「インビザラインでは歯を削ることがある!歯を削るIPRとは?」
唾液には、下記のような作用があります。 簡単に言うと、汚れを洗い流したり、口の中の異変を防止・修復してくれる働きがあります。
2.間食後の歯磨きについて
インビザライン治療中はおやつや間食後も歯磨きをしましょう。
例えば、クッキー1枚を食べる時でもインビザラインを外して食べた後、歯の隙間に食べかすや歯垢が溜まってしまう可能性があります。
インビザライン中は唾液の効果が薄い為、普段よりも虫歯になってしまう可能性が高い上に、歯磨きをせずにそのままインビザラインを再装着してしまうと、虫歯だけではなく、口臭の原因になってしまう可能性があります。
しかし、学校や職場などでおやつを食べた後に簡単に歯を磨けないということもあるかと思います。
その為、できれば歯磨きをする方が効果的ではありますが、最低限、口をゆすぐなどして、口の中に食べかすがなるべく残らないようにしましょう。
3.外食時の歯磨きについて
インビザライン治療中に外食を行う場合、食後はなるべく早く歯磨きを行いましょう。
外食を行う際は、食後にそのお店の中で歯磨きを行うのはなかなか難しい場合が多いです。
しかし、インビザラインの装着時間がギリギリ…!なんてこともある場合、歯磨きをせずにそのまま再装着を行う人もいるでしょう。
ですので、帰宅してすぐに歯を磨き、雑菌の繁殖をなるべく抑える必要があります。
ここでも間食時と同じく、最低限口の中をゆすいでおくとよいでしょう。
4.アタッチメント装着時の歯磨きについて
アタッチメントを装着しているときに歯磨きについては、特殊なことはなく、いつもと同じく入念に歯磨きを行ってください。
そもそもアタッチメントは歯に直接装着し、インビザライン矯正をサポートしてくれますが、突起物が歯につきます。
突起物がつくことによって若干の歯の磨きにくさはあるかもしれませんが、通常通りの歯磨きを行いましょう。
注意点として、歯磨きをしている最中にアタッチメントが外れてしまうというケースがあります。
アタッチメントは症例によって複数個装着していきますので、1つや2つ外れただけでは治療にあまり影響を与えません。
しかし、たくさん外れてしまった、次の通院日まで遠い、というような状況であれば、なるべく早めに歯科医院へ連絡し、アタッチメントの再装着が必要になります。
アタッチメントが外れたまま、インビザラインを装着し治療を進めてしまうと、治療計画通りに歯が動かず、治療計画の立て直しや治療の延長などになってしまう場合もありますので、歯磨きでアタッチメントが外れたら、忘れずに歯科医院に連絡しましょう。
アタッチメントに関してはこちらの記事でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
「インビザラインのアタッチメント|基礎知識や効果、痛みについて」
5.まとめ
今回この記事でご紹介したことをまとめると下記のようになります。
- インビザライン治療中は毎食後必ず歯を磨く
- 間食時や外食時などは、歯磨きできる状況になったらすぐに歯を磨く
- 歯磨き粉を使った歯磨きはもちろん、歯間清掃やマウスウォッシュなども行う
インビザラインは歯列矯正装置ですので、歯列がどのように動いているのかというのも大切ではありますが、健康な歯があってこそだと思います。
またインビザラインが原因で口臭が発生してしまう場合もあるので、健康な歯を保ち口臭を防ぐためにも歯磨きは非常に重要になってきます。
ですので、この記事でご紹介した内容を参考に、インビザライン中の歯磨きについてをきちんと理解し、健康な歯を保つ助けができればうれしいです。
ちなみに、インビザラインと口臭に関してはこちらに記事がありますので、気になる人はぜひ読んでみてください!
「インビザラインが原因で口臭が起こる?口臭の原因とその対策を紹介!」