歯磨きを行う事で口臭をリセットし、すっきり爽やかな口内環境に整えることができますが、しばらくすると口臭が気になることってありませんか?
きっとそれは、口臭の根本となる原因を改善できてないからかも…?
「毎日しっかり歯磨きしているから、改善するには歯医者に行くしかないんじゃ…」
「どんな歯磨き粉なら口臭を改善できるのかわからない…」
「そもそも歯磨きの仕方が悪いのかな…」
こんな風に思う方も少なくないはず。
そこで今回は、毎日の歯磨きで口臭を予防するという事に焦点を当て、歯磨き粉の選び方や口臭を抑えるためにおすすめの歯磨き粉を5つご紹介します!
毎日の歯磨きで息をすっきりさせるために、ぜひ参考にしてみてください!
Contents
1.歯磨き粉はどんな原因の口臭に効果がある?
毎日の歯磨きで予防、改善できる口臭の原因として、歯垢や食べかすが腐敗することでにおってしまう口臭があります。
そもそも口がにおってしまう原因は複数あり、歯垢や歯石からくる原因もあれば、歯周病や虫歯などの口内の病気である可能性や、慢性鼻炎や胃炎などの口内以外の病気が原因という可能性もあります。
歯磨き粉を使用し口内環境を整えることで、口内が原因の口臭を予防、改善することはできますが、口内以外の病気が原因であったり、ドライマウスによる口臭が原因の場合は根本から改善することができません。
そのため、歯磨き粉で予防できるのは、口内環境の不衛生による口臭のみになります。
2.歯磨き粉を選ぶ際にチェックしておくべき成分
歯磨き粉を選ぶ際にチェックしておくべき成分として下記のようなものがあります。
- 塩酸クロルヘキシジン
- 塩化亜鉛
- 銅クロロフィリンナトリウム
- フッ化ナトリウム
- ポリリン酸ナトリウム
- 塩化ナトリウム
各成分の効果を簡単に表にしてみました。
成分名 | 効果 |
塩酸クロロヘキシジン | 口内の細菌を減らしてくれる |
塩化亜鉛 | においの元を消してくれる |
銅クロロフィリンナトリウム | においの元を消してくれる |
フッ化ナトリウム | 虫歯予防や歯の再石灰化を促進する |
ポリリン酸ナトリウム | 歯に汚れが付きにくい状態にしてくれる |
塩化ナトリウム | 歯茎を引き締め強くしてくれる |
それでは一つずつご紹介していきます!
塩酸クロルヘキシジン
塩酸クロルヘキシジンは抗菌作用のある成分で、口内の細菌を減らしてくれる効果があります。
塩酸クロルヘキシジンは学術的に歯周病に対する効果を持つと実証されており、殺菌力が高いことで知られています。
歯周病が原因で口臭が発生しているという人も少なくないので、そういった人にはおすすめの成分となっております。
塩化亜鉛
塩化亜鉛はにおいのもとである「揮発性硫黄化合物」と結合し、においを消してくれる働きがあります。
マウスウォッシュの中に含まれている成分でもあり、「ジンククロライド」と表記されている場合もあります。
塩化亜鉛は既に発生している揮発性硫黄化合物と結合しにおいを消してくれるだけではなく、揮発性硫黄化合物のもととなる、硫黄を含んだアミノ酸とも結合し、揮発性硫黄化合物が作られるのも防いでくれます。
つまり、簡単に言うと歯垢や食べかすなどが原因の口臭を予防、改善してくれる効果があります。
銅クロロフィリンナトリウム
銅クロロフィリンナトリウムも揮発性硫黄化合物の産生を阻害する働きがあります。
植物が光合成をするために必要な成分から抽出されている成分で、口臭だけではなく体臭を抑えてくれる働きもあるため、口臭除去のためのガムなどにも含まれています。
また、口臭とは関係ありませんが、胃粘膜の修復や吐き気や胸のむかつきといった二日酔いの症状も改善してくれる働きがあります。
フッ化ナトリウム
フッ化ナトリウムには虫歯予防や歯の再石灰化を促進してくれる働きがあります。
虫歯は歯を溶かし口臭の原因にもなる病気ですが、フッ素は歯を溶けづらくしたり、溶けた歯を修復してくれる役割があるため、虫歯による口臭を防いでくれます。
歯磨き粉によっては「モノフルオロリン酸ナトリウム」「フッ化ナトリウム」「フッ化リン酸ナトリウム」「フッ化第一スズ」などを表示されている場合があるので、フッ素と書かれていなくても、上記の成分が含まれているかどうかも確認してみてください。
ポリリン酸ナトリウム
ポリリン酸ナトリウムには歯垢や汚れが歯につきにくい状態を作ってくれる働きがあります。
歯垢が歯に付着したままの状態を続けていくと、やがて歯石となり通常の歯磨きでは除去できないくらい固い汚れとなってしまいます。
歯石は細菌が繁殖する原因ともなり、最悪の場合歯周病に繋がり口臭を発生させます。
これに対しポリリン酸ナトリウムは歯に歯垢や汚れが付きにくい状態にしてくれるので、口臭を未然に防いでくれる効果があります。
塩化ナトリウム
塩化ナトリウムは歯茎を引き締め強くすることで、歯周病や歯槽膿漏、歯肉炎などの病気を予防してくれる働きがあります。
歯周病や歯槽膿漏も口臭の原因の一つとなりますので、塩化ナトリウム入りの歯磨き粉を使用することで、口臭の予防、改善を行う事ができます。
それでは次に、口臭予防におすすめの歯磨き粉を5つご紹介します。
3.口臭予防に最適な歯磨き粉BEST5!
口臭予防に最適な歯磨き粉として、下の5つをおすすめします。
- デンティス
- コンクール ジェルコートF
- アパガード ロイヤル
- なたまめ歯みがき
- 薬用パールホワイト プロシャイン
デンティス
「目覚めてすぐにキスができる」というキャッチフレーズで作られたデンティスは、9種類の植物エキスを配合しており、口内を潤すことで、長時間口臭を防いでくれる歯磨き粉です。
また、シクロデキストリンという、ファブリーズなどの消臭剤にも含まれている消臭成分が配合されており、口臭をしっかりと消してくれます。
植物エキスにより口内が潤うことで、ドライマウスによる口臭を防いでくれるため、起床時に口内がねばついているという感覚がなくなり、キャッチコピーの通り「目覚めてすぐにキスができる」というわけです。
コンクール ジェルコートF
コンクール ジェルコートFは2章でご紹介した「フッ化ナトリウム」と「塩酸クロルヘキシジン」が配合されており、口内の殺菌を行うと同時に歯を強くし、虫歯を防いでくれます。
また、研磨剤や発泡剤が含まれていないので、歯を傷つけることがなく、泡も出ないため、よくある「磨いた気になってしまう」ということが起こりにくいのも特徴の一つです。
そのため、きちんとブラッシングすることで、歯垢や食べかすなどから発生する口臭を予防できますし、フッ化ナトリウムや塩酸クロルヘキシジンの効果で、虫歯や歯周病などで発生する口臭も防ぐことができます。
アパガード ロイヤル
アパガード ロイヤルには「薬用ハイドロキシアパタイト」という成分が含まれており、歯垢の吸着除去、歯面の補修、初期虫歯などの再石灰化を促進してくれる効果があります。
そのため、虫歯が原因の口臭に対して強い効果を発揮します。
値段がちょっと高めなのがネックですが、ホワイトニングにも効果があるため、口臭予防だけではなく歯も白くしたい!という人には最適な歯磨き粉になります。
なたまめ歯みがき
なたまめ歯みがきは純国産のなたまめを使用しており、なたまめに含まれる「カナバニン」と「コンカナバリンA」という成分が口臭を予防してくれます。
カナバニンには炎症を抑える作用と膿を抑える作用があり、口内の病気によって引き起こされる歯茎の腫れや出血を抑えるだけではなく、炎症によって悪化した膿も除去してくれます。
また、コンカナバリンAは免疫力を高める働きがあり、免疫力が高まることで口内の細菌のバランスを保ち、歯周病にかかりにくくしてくれます。
そのため、今現在歯周病で悩んでいる人や、歯周病を予防したいという人にはおすすめの歯磨き粉です。
薬用パールホワイト プロシャイン
薬用パールホワイト プロシャインには2章でご紹介した「ポリリン酸ナトリウム」が含まれているため、歯垢や汚れをしっかり取り除き、歯の表面をコーティングしてくれます。
また、イソプロピルメチルフェノールという成分は殺菌力、抗菌力が高く、歯と歯茎の間にある歯周病菌までしっかりと殺菌してくれます。
そのため、歯周用や虫歯などの口臭はもちろん、歯垢や食べかすなどから発生する口臭も防いでくれます。
以上がおすすめの歯磨き粉です。
どれも口臭を防ぐ歯磨き粉としては素晴らしいものなので、気になったらぜひ試してみてください。
4.まとめ
今回この記事でご紹介した内容をまとめると下記のようになります。
- 歯磨き粉で予防できるのは口内環境の不衛生から発生する口臭のみ
- 歯磨き粉を選ぶ際にチェックしておくべき成分がある
今回ご紹介した歯磨き粉は薬局やドラッグストアに売っているものもあれば、そうでないものもあります。
ですので、お取り扱いがあるかどうかはお近くの薬局やドラッグストアに聞いてみてください!