普段の生活の中でふとした時に口臭が気になることってありますよね。
人に不快な思いをさせないように普段からケアしている人も少なくないとは思いますが、それでもにおってしまうときがあるかもしれません。
「食べた後はなるべく歯を磨いているし、他にどんなことをすればよいのだろう…」
「結構本気で悩んでいるのだけれど、もう歯医者さんにいくしかないのかな…」
「ケアに関してはいろいろやってきたけど、やり方が間違っていたのかなあ…」
こんな思いをしている人はぜひ今回ご紹介する方法を試して頂きたいです。
今回は6つの口臭ケアについてをご紹介します!
Contents
1.口臭をケアする方法
口臭をケアする方法として、大きく分けて下記の2つがあります。
- 自分自身でケアする方法
- 専門機関でケアする方法
そもそも口臭の原因は様々で、病気などが原因で専門機関に行く必要があるようなケースもありますが、原因の約9割が口内のトラブルによって起こっているものです。
そのため、セルフケアで対処できる場合も少なくありません。
それでは、自分自身で行える口臭ケア方法について、一つずつご紹介していきます。
2.口臭ケア方法~セルフケア編~
セルフでできる口臭ケア方法としては下記の4つがあります。
- 舌ブラシを使用する
- 歯間ブラシやフロスを使用する
- 唾液を出す
- マウスウォッシュを使用する
舌ブラシを使用する
舌ブラシを使用することで、口臭を抑えることができます。
口臭の原因として多いのが、舌の上に付着している舌苔(ぜったい)という白いコケのようなものの影響である可能性があります。
その為、舌ブラシを使用し舌苔を取り除く事で口臭を抑えることができます。
ただし、力強く磨いてしまったり、頻繁に磨いてしまうと、舌を傷つけてしまい、そこに細菌が繁殖し、逆に口臭を悪化させてしまう可能性や、最悪の場合、味覚障害に陥ってしまう可能性もあります。
ですので、舌ブラシを使用するときはやさしく、丁寧に舌を磨き、頻度としては多くても1日1回を目安に行うと良いでしょう。
歯間ブラシやフロスを使用する
歯間ブラシやデンタルフロスで歯と歯の間の汚れを除去することで、口臭をケアすることができます。
歯に付着しているプラーク(歯垢)や食べかすなどを放置したままにしてしまうと腐敗が進み、それが口臭の原因になっています。
しかし、歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは取り除きにくく、そこに残った汚れが口臭の原因になっている可能性も少なくなりません。
ですので、歯ブラシで歯を磨いた後に、歯間ブラシやデンタルフロスで歯と歯の間も丁寧にケアしてあげる事で、口臭を抑えることができます。
唾液を出す
唾液には様々な効果があり、その一つに口の中の汚れを洗い出してくれる、洗浄・自浄作用があります。
しかし、起床時や空腹時、緊張時など口の中が乾き、唾液が少なくなってしまう事も少なくありません。
ですので、唾液を出すために食事はよく噛んで食べる、空き時間にガムを食べる、マッサージで唾液腺を刺激するなどの方法で唾液を出し、口の中が乾かないようにしましょう。
唾液腺を刺激するマッサージ方法には下記の3つがあります。
- 耳下腺マッサージ
- 顎下腺マッサージ
- 舌下腺マッサージ
耳下腺マッサージは頬に指をそろえて当て、後ろから前に円を描くように行います。
顎下腺マッサージは顎の内側を耳の下から顎の先に向かって指先で押していきます。
舌下腺マッサージは両方の手の親指をそろえて顎の下にあげ、ゆっくりと押し上げます。
これらのマッサージを行う事で大唾液腺を刺激し、唾液が分泌されやすくなります。
マウスウォッシュを使用する
歯周病や虫歯などが原因で口臭が発生してしまうケースもあり、それに対してマウスウォッシュを使用することで、口腔内の病気の予防、改善を図り、口臭を抑えてくれます。
口内で繁殖する細菌を除去する例えの一つとして、”マウスウォッシュ”と表現しましたが、もちろん歯磨き粉に含まれる有効成分でも除去することができます。
ちなみに、歯磨き粉やマウスウォッシュに含まれる有効成分としては下記のようなものがあります。
分類 | 成分 | 作用 |
殺菌成分 | イソプロピルメチルフェノール(IPMP) | バイオフィルムの奥まで浸透、歯周病や口臭の原因菌を殺菌する |
塩化セチルピリジニウム(CPC) | 口の中の細菌の増殖を抑え、歯垢形成を防ぎ、
口臭を予防する |
|
ラウロイルサルコシンNa(LSS) | 歯周病の原因菌を殺菌し、口臭を予防する | |
塩化ベンゼトニウム | ||
抗炎症成分 | β-グリチルレチン酸 | 歯茎の腫れを抑え、歯周病を予防する |
ε-アミノカプロン酸 | 歯茎の炎症を促進させるプラスミンの増大を抑え、歯茎の腫れ、出血を防ぐ | |
トラネキサム酸 | ||
サリチル酸メチル | 消炎効果がある、清涼感がある | |
血流改善成分 | 塩化ナトリウム | 収れん作用・血流循環促進作用により歯茎を引き締め、歯周病を予防する。 |
トコフェノール酢酸エステル(ビタミンE) | 歯茎の血流を促進し、歯周病を予防する | |
洗浄成分 | ゼオライト | 天然鉱物に由来し、分子の吸着効果がある。
唾液中のカルシウムを取り除き、歯石の沈着を防止する。 においの成分も吸着し、口臭を予防する |
マウスウォッシュであれば、お出かけ前や口臭が気になるときにサッとケアすることができるので、忙しいときにはおすすめの口臭ケア方法です。
バイオフィルムとは細菌の集団が膜で覆われたような形のことで、排水溝のヌメリなどもバイオフィルムの一つです。実は口の中にある歯垢や舌苔もバイオフィルムの一つで、口臭のもととなる細菌を除去するためには、このバイオフィルムの中まで浸透するような効果のある成分を含んだものを選ぶと良いでしょう。
以上がセルフで行う事の出来る口臭ケア方法になります。
3.口臭ケア方法~専門機関でのケア編~
専門機関で口臭をケアしてもらうにあたり、2つの方法があります。
- 歯科医院でのケア
- 歯科医院以外でのケア
それでは一つずつご紹介していきます。
歯科医院でのケア
歯科医院で定期的に健診を受けることで、歯垢や歯石、舌苔などを除去し、口臭を抑える方法です。
これは口腔内に口臭の原因がある場合に有効なケア方法で、例えば歯周病や虫歯などが原因であれば、歯科医院で根本から治療し、口臭を改善することができます。
最近では舌ブラシなどを使った方法がうまくできずに、歯科医院を訪れる人も多く、気軽に口臭ケアを行いやすい環境になっていますので、歯の健康状態も含め、定期的に見てもらう事をお勧めします。
歯科医院以外でのケア
口臭の原因が口の中のトラブル以外だと感じた場合は歯科医院以外でのケアが必要になります。
口腔内トラブル以外での口臭の原因には下記のようなものがあります。
口臭に関してはセルフケアでご紹介した方法でも口臭を抑えることができますが、口の中のトラブル以外が原因の場合、根本から解決することができません。
ですので、口臭がきついと感じる以外にも、からだの他の部分で異変を感じたときには、専門の科に相談しましょう。
4.まとめ
今回この記事でご紹介した内容をまとめると下記のようになります。
- 口臭をケアする方法として自分自身でケアする方法と専門機関でケアする方法がある
- どのような原因においてもセルフケアは有効(根本から原因を解決できない場合もある)
口臭をケアするためには今回ご紹介した方法を継続して行うのが一番ですので、日々の歯磨きだけではなく、口臭ケアも習慣づけていきましょう!